とある婦人の忘備目録

展覧会、映画、お寺などを観ること、食べることを中心に感想を綴っていきます。

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大阪高島屋 中島潔が描く「生命の無常と輝き」展

 しばらくお休みさせていただきました。
 その間にも見に来てくださった皆様、ありがとうございました。
 予定より少し遅れましたが、おかげさまでようやく落ち着いてきましたので、またぼちぼちとブログを再開したいと思います。

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 さて、今回紹介させていただくのは、大阪難波の高島屋で開催されていた「京都清水寺成就院奉納襖絵 風の画家 中島潔が描く「生命の無常と輝き」展」('12.2.1~2.14まで。入場料800円)です。
 この展覧会はもう終わってしまっていて、おまけに私が行ったのが最終日だったので既にチラシもなくなっており、写真が1枚だけしかなく申し訳ないです。

 今回の展覧会は、京都清水寺の塔頭である成就院の襖絵を中島潔が自ら志願して2010年に奉納しているのですが、その襖絵46面を中心に関連作品も含めた展覧会になっていました。
 成就院は原則非公開のお寺さんで、中島潔の襖絵も通常では見れないのですが、襖絵を見せて欲しいという要望が多かったため、全国巡回することになったみたいです。

 中島潔といえば、明るく美しい色彩に無垢な子どもの絵というイメージですが、今回の襖絵の最初は、少し大人びたそれでも少女に近い憂い顔の「かぐや姫」です
 周りの天女は月に帰るのを喜んでいるようですが、かぐや姫の後ろを振り返る姿からまだ迷う心が伝わってくるような気がしました。
 なんだか切ないですね。

 次は、日本画の定番である四季を表した襖絵ですが、そこは中島潔らしく、美しい色彩の花々にあどけない子どもたちが描かれています。
 春の桜は定番ですが、夏を表すのに向日葵が描かれているところが現代的ですよね
 秋の紅葉も定番なのですが、たくさんの色鮮やかな紅葉の美しさに圧倒されます。

 最後の襖絵は、金子みすゞの詩をモチーフにした「大漁」です。
 鰯の大群が空に向かって泳いでいきます。
 鰯の目はどれも白いので何故かなと思っていたら、月の庭に面した部屋の襖絵なので鰯の目は月の光に反射して白いのだそうです。
 鰯の大群の中に一人佇む少女は哀しげでした。
 
 展覧会では、中島潔のドキュメンタリーも放映されており、18歳の時に母を亡くし、すぐに再婚した父を許せず、故郷を去った生い立ちが語られていました。
 中島さんの絵によく登場する子犬の「うめ吉」は母の名前からつけたそうです。
 無垢すぎるような子どもや憂い顔の少女たちは、幼い頃の中島さんやお母様の哀しみを投影させたものなのかもしれないですね。

 中島潔の展覧会は今までに何回か観ているのですが、今回の展覧会は哀愁と寂寥感を感じました。
 中島さん自身についてもっと知りたいと思う展覧会でした。

 図録は2415円とちょっと高めの設定です。

 この展覧会は、山形(山形美術館:4月12日~5月13日)、長野(水野美術館:8月4日~9月9日)、福岡(福岡アジア美術館:10月10日~11月25日)に巡回する予定だそうです。
 少し切なくなる展覧会でしたが、良かったですよ
 
大阪高島屋
 住所:大阪市中央区難波5-1-5 TEL:06-6631-1101
 開場時間:10時~20時(最終日は17時まで。入場は各閉場の30分前まで)
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