飛鳥 奈良県立万葉文化館 「中島千波×畠中光亨」展('11.8.7 Sun)
山口旅行の方が前なのですが、もうすぐ会期終了の展覧会を観るため飛鳥に行きましたので、先に飛鳥の紹介をさせていただきますね。
(山口旅行は、写真が膨大で実はまだ手付かずなんです。スミマセン
)

行ってきたのは、奈良県立万葉文化館で開催されている「現代の日本画 中島千波×畠中光亨」展('11.7.3~8.16まで。入館料600円)です。
中島千波さんは以前から好きな画家ですし、畠中光亨さんは以前大谷大学博物館で畠中さんの美術コレクションを観に行って興味を持った画家だったので、絶対観に行きたかったのです(大谷大学博物館の拙ブログ記事はこちら)。

この展覧会、良かったですよ~。
最初は、中島千波さんの作品展示から始まります。
大きく分けて、花などの植物と人間を描いた絵に分かれますが、私は植物の絵の方が好きです。
桜、蓮、牡丹、どれも色がすごく美しい
「蓮華」は、つぼみの状態の花の色が、可憐で優しくてステキでした。
「紅白牡丹図」は、豪華な美しさです。
牡丹は別名「冨貴花」と呼ばれていますが、中島さんの牡丹もまさに「冨貴花」でした。
花の絵はオーソドックスな日本画なのですが、色から現代の日本画という印象を受けます。
人物画は、女性が少し重いかな。
畠中光享さんは、人物画がすごく良いです。
この画家も、青地に赤や黄、金地に白など、色使いがはっきりくっきり鮮やかですごくきれいです
それに、人物が静かでありながらも芯の強さのようなものが感じられ、魅力的ですね。
「跳ねる」という作品は、軽やかなんですが、後ろに心を少し残しながら跳んでいる姿に、若い女性のこころの揺れが瑞々しく感じられました。
絵は女性像が多かったのですが、女性はピアスをしている人が多く、この揺れるピアスがどれもかわいかったですよ
風景画ですが「寂静阿弥陀経説法跡」という作品は、深い深い青の風景の中に溶け込んでいる木々や星の真ん中に、ポツンと説法跡の遺跡。
静かな静かな鎮魂の絵でした。
私は今回初めてまとまった畠中さんの絵を観たのですが、お寺のご出身だからか絵に精神性を感じました。
ですが、押し付けがましいところがなく、そこが逆に現代の仏教と重なる気がしました。
2人の作品展示の他に、「畠中光享の美意識-インド細密画とヨーロッパ古典絵画-」として、畠中さんのインドやヨーロッパの古典絵画のプライベートコレクションの展示もありました。
古いヨーロッパの宗教画などは色使いも暗く古っぽいのですが、その分素朴な力強さを感じます。
インド細密画も同じく素朴さを感じました。

中島さんも畠中さんも大作が多かったのですが、この万葉文化館の展示会場は広いので、お2人の作品の魅力を十分に引き出せてます
この文化館は好きなのですが、バスが1時間に1~2本しかなくちょっと不便なところが難です。
おまけにうちからだと、交通費が往復2000円以上かかってしまいます。
でもこの展覧会は、わざわざでも観に行って良かったと思える展覧会でした
図録は2000円でした。
会期は8/16(火)までです。
オススメですよ

文化館の中には展望室みたいな部屋があります。
窓が広く、気持ちが良いです。
前に見える三角のお山が、大和三山のひとつ耳成山だったかな。
文化館を出ると、百日紅(さるすべり)の花がきれいに咲いていました。

敷地は「飛鳥池工房遺跡」となっていて(以前に行った時の拙ブログはこちら)、緑がきれいでしたよ。
ちょっと暑い日が続いていますが、風が爽やかに感じる万葉文化館でした
奈良県立万葉文化館
住所:奈良県高市郡明日香村飛鳥10 TEL:0744-54-1850
開館時間:10時~17時半(入館17時まで) 休館日:水曜(水曜が祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替日
(山口旅行は、写真が膨大で実はまだ手付かずなんです。スミマセン


行ってきたのは、奈良県立万葉文化館で開催されている「現代の日本画 中島千波×畠中光亨」展('11.7.3~8.16まで。入館料600円)です。
中島千波さんは以前から好きな画家ですし、畠中光亨さんは以前大谷大学博物館で畠中さんの美術コレクションを観に行って興味を持った画家だったので、絶対観に行きたかったのです(大谷大学博物館の拙ブログ記事はこちら)。

この展覧会、良かったですよ~。
最初は、中島千波さんの作品展示から始まります。
大きく分けて、花などの植物と人間を描いた絵に分かれますが、私は植物の絵の方が好きです。
桜、蓮、牡丹、どれも色がすごく美しい

「蓮華」は、つぼみの状態の花の色が、可憐で優しくてステキでした。
「紅白牡丹図」は、豪華な美しさです。
牡丹は別名「冨貴花」と呼ばれていますが、中島さんの牡丹もまさに「冨貴花」でした。
花の絵はオーソドックスな日本画なのですが、色から現代の日本画という印象を受けます。
人物画は、女性が少し重いかな。
畠中光享さんは、人物画がすごく良いです。
この画家も、青地に赤や黄、金地に白など、色使いがはっきりくっきり鮮やかですごくきれいです

それに、人物が静かでありながらも芯の強さのようなものが感じられ、魅力的ですね。
「跳ねる」という作品は、軽やかなんですが、後ろに心を少し残しながら跳んでいる姿に、若い女性のこころの揺れが瑞々しく感じられました。
絵は女性像が多かったのですが、女性はピアスをしている人が多く、この揺れるピアスがどれもかわいかったですよ

風景画ですが「寂静阿弥陀経説法跡」という作品は、深い深い青の風景の中に溶け込んでいる木々や星の真ん中に、ポツンと説法跡の遺跡。
静かな静かな鎮魂の絵でした。
私は今回初めてまとまった畠中さんの絵を観たのですが、お寺のご出身だからか絵に精神性を感じました。
ですが、押し付けがましいところがなく、そこが逆に現代の仏教と重なる気がしました。
2人の作品展示の他に、「畠中光享の美意識-インド細密画とヨーロッパ古典絵画-」として、畠中さんのインドやヨーロッパの古典絵画のプライベートコレクションの展示もありました。
古いヨーロッパの宗教画などは色使いも暗く古っぽいのですが、その分素朴な力強さを感じます。
インド細密画も同じく素朴さを感じました。

中島さんも畠中さんも大作が多かったのですが、この万葉文化館の展示会場は広いので、お2人の作品の魅力を十分に引き出せてます

この文化館は好きなのですが、バスが1時間に1~2本しかなくちょっと不便なところが難です。
おまけにうちからだと、交通費が往復2000円以上かかってしまいます。
でもこの展覧会は、わざわざでも観に行って良かったと思える展覧会でした

図録は2000円でした。
会期は8/16(火)までです。
オススメですよ


文化館の中には展望室みたいな部屋があります。
窓が広く、気持ちが良いです。
前に見える三角のお山が、大和三山のひとつ耳成山だったかな。

文化館を出ると、百日紅(さるすべり)の花がきれいに咲いていました。

敷地は「飛鳥池工房遺跡」となっていて(以前に行った時の拙ブログはこちら)、緑がきれいでしたよ。
ちょっと暑い日が続いていますが、風が爽やかに感じる万葉文化館でした

奈良県立万葉文化館
住所:奈良県高市郡明日香村飛鳥10 TEL:0744-54-1850
開館時間:10時~17時半(入館17時まで) 休館日:水曜(水曜が祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替日
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