京都文化博物館 「日本画きのう京あす」&「ドールシンフォニー」('11.7.24 Sun)

リニューアルした京都文化博物館にも行ってきました。

この時、日本画の展覧会を目当てに行ったのですが、ちょうど「ドールシンフォニーin京都 Vol.3」('11.7.20~7.24まで)という展覧会が5階の会場で無料で開催されていたので、観てきました。
私は、結構人形って好きなんですが、この世界、美しい、妖しい、アブナカシイ。
でも、魅せられますね

今回来ていた人形は、ほとんどが少女です。
それに、少し健やかな老婆の人形がいました。
老婆は明るい逞しさを感じましたが、少女の方はダークで耽美的。
人形って、人間の形をしていますが、生命力の薄いどこか虚ろな感じがします。
それが大人になっていない未完成な少女と重なり合うから、少女の人形が多いのでしょうか。
こういう世界って好きなんですが、少女の人形はどの子も幸せそうに見えなかったのが少し残念。
美しいけれど、空虚でどこか欠けてるイメージの少女もいいですが、老婆ではなく、意志の強さを感じるパワフルな大人の美しい女性の人形も数体でいいからいて欲しかったな。
この展覧会は、私が行った日(7/24)が最終日だったのでもう終わりましたが、照明や展示方法にもこだわり、独特の世界を構築していました。
良かったです~

妖しい美の世界、ハマりそうになりました(笑)。
次の機会があれば是非観に行きたいところですが、名前を記帳するのを忘れました

もし、またこういう展覧会がありましたら、皆さま教えてくださいね。
お待ちしております


4階からは、当初の目的の展覧会「京都日本画家協会創立70周年記念特別展 日本画きのう京あす」展('11.7.9~8.21まで。観覧料通し券1200円、半期券800円)です。
この展覧会は、京都文化博物館のリニューアルオープン記念の展覧会として、前期(~7/31)、後期(8/3~8/21)で、近代の京都画壇の大御所の作品23点と現代の日本画家の作品約430点が勢揃いするという贅沢な展覧会になっています。


大御所の作品は、竹内栖鳳、菊池契月、橋本関雪、小野竹喬、福田平八郎、堂本印象、山口華楊、秋野不矩などの作品が展示されていましたが、ほとんどが京都にある作品ばかりなので、私も観たことがあるものばかりでしたが、好きな作品ばかりだったので良かったです。
そして、現代の作品は、逆に知らない画家の作品ばかりです。
上村淳之さん以外は、ほとんど名前は知らなかったかな。
でも、これだけずらりと並んでいるのを見ると、見応えがありますね。
同時に、この中から飛び抜けて輝ることの難しさも感じました。
飛び抜けることさえ難しいのに、1枚を見てこの人の作品だとわかるぐらい独自の特徴をもつ絵を描けるのは、すごいことだと再認識しました。
図録は2000円でした。
通し券を買いましたので、後期も観に行く予定にしてます。
心に留まる作品がたくさん見つかるといいな

京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
開館時間:10時~18時(金曜19時半まで。入場は各30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日休館)、8/2は展示替えのため休館
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