大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室 「海と水のものがたり」展

いつもいつもギリギリの紹介ですみません。
心斎橋の旧出光美術館が、現在、大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室になっているのですが、こちらでは「―シニャック、福田平八郎から杉本博司まで―海と水のものがたり」展('11.4.29~6.19まで。観覧料500円)が開催されています。
大阪は、「江戸の八百八町」に対して「浪華の八百八橋」と言われるほど、昔から水と縁の深いところす。
そこで大阪市は、水を題材にした絵画、写真、彫刻、版画など60点を展示した展覧会を開催しています。

まずは、チラシの表紙になっているシニャックの「アンティーブ、朝」からの展示です。
ピンクが中心のきれいなパステル色調の絵です。
シニャックといえば点描画。
私は目がしんどくなるので、あまり点描画は好きではないのですが、この絵は点というよりは短い棒ぐらいの大きさで見やすく、優しくかわいい印象の作品でした。
柔らかい日差しの朝の風景です。
岡田三郎助の「甲州山中湖風景」も色がすごくきれいでした。
この作品もパステル調でしたよ。
かわって、都路華香の「波千鳥」は墨画の淡彩で、デザイン的でシブイ!

児玉希望の「群貝」は、チラシの上段真ん中の絵なのですが、日本画らしい色使いの穏やかで美しい絵でした。
チラシ下段右図は「浄瑠璃船」という作品で、木谷千種が描いています。
船で水遊びをしながら浄瑠璃を聴く、風情がありますね。
この絵が一番今回の展覧会にしっくりくる気がしました。
下段真ん中の作品は、福田平八郎の「漣」です。
味がありますよね。
チラシには載ってませんが、アルチンボルドの「ウエイター」や土田麦僊の作品もあり、結構面白かったです。
この展覧会は今日(6/19)までです。
名画をゆっくり楽しめますよ

大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
住所:大阪市中央区南船場3-4-26出光ナガホリビル13階 TEL:06-4301-7285
開館時間:11時~19時(入館は18時半まで。) 休館日:水曜