奈良国立博物館 「誕生!中国文明」展('11.4.9 Sat)
GWも近付き、八重桜の季節も終わりかけだというのに、ずっと桜の記事のままでした。
スミマセン

ちょっと以前の話に戻りますが、東大寺の本坊等の特別公開を観た後、奈良国立博物館に行ってきました。

こちらでは現在、「誕生!中国文明」展('11.4.5~5.29まで。観覧料1400円)が開催されています。
この展覧会は、幻の王朝とされきた中国最古の王朝「夏」の中心地があった地であり、12世紀頃まで中国の政治・経済・文化の中心地であった河南省の至宝を一堂に集め、中国文明の誕生と発展の経過を振り返る展覧会とHP等に記載されていましたが、そんな難しいことは関係なく、ひたすら「ホー!」と感心しながら観てきました(笑)。

展覧会は3部構成になっており、第1部は「王朝の誕生」ということで、幻の王朝「夏」の遺物である青銅の板にトルコ石を嵌め込んだ「動物紋飾板」から始まり、商(私たちの時代は「殷」と教わった)や西周時代の常用漢字にはほとんどない漢字を使った遺物、春秋・戦国時代、前漢時代のものがズラリと並んでいます
商の時代の遺物は、形が複雑で呪術めいていて、見ていて面白いです。
この時代のものは、ここ奈良国立博物館の常設展示や京都の泉屋博古館にたくさんあります。
この2つの博物館、美術館のコレクションは、本場中国のコレクションに負けておらず、それも関西でいつでも観れるということにうれしく思いました。
前漢の時代の金縷玉衣、前にも見たことがあるのですが、どこで見たかを思い出せない。
どこだったかなぁ・・・、思い出せず気持ち悪い
でも、玉で作った衣(鎧みたい)なんて、何回見てもすごいです。
この他にも、やっぱり中国は玉がよく採れるので、玉の加工品はすごいです。
そうそう、顔の輪郭を44個の玉器で表した「玉覆面」はなんか珍しく面白かったです。
第2部は、「技の誕生」ということで、細工の美しさなどが際立っていました。
「銀製十花形杯」など、形も彫りも美しい細工でした。
金細工のアクセサリーも、ものすごく美しい~
「澱青釉碗」は、ルーシー・リーの器に似ていました。
きれいでした。
トンボ玉もルーシーのボタンを連想しましたが、もちろん時代はこちらの方が古いです。
それだけ、この時代の細工物は現代にも通じる美しさということでしょうね

第3部は、「美の誕生」という部門です。
仏教美術を中心に目が輝くような宝物がいっぱい。
とくに注目なのが、ポスターにもなっている「宝冠如来坐像」です。
この仏さま、結構大きくて高さ2m40cmあります。
キリッとした表情で、かっこよかったです
「菩薩半跏思惟像」も笑みを湛えた表情で、独特の優雅さがありました。
「比丘立像」は、3Dみたいな印象です(笑)。
天王や力士のレリーフは、高さを縮めた分力強さがでていました。
小さな准胝観音さまや文殊さま、お不動さま、お地蔵さまも優しく美しく彫られていました。
見ているだけで幸せな気分になれる仏さま方です。
その他、動物の表現も巧みでした。
それらを全部収録し、詳しい解説も載っている図録は2300円です。
中国の宝物150点の展示、見応えがありました。
良かったです

この後、もちろん仏像館にも行きました。
ここに古代中国の青銅器コレクションもありますので、見比べてみるのも面白いと思いますよ。
仏像ともどもオススメですので、展覧会に行かれた方は忘れずに寄ってくださいね
奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時半~17時(会期中の4/29以降の金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで)
休館日:月曜(ただし'11年5月2日は開館)
スミマセン


ちょっと以前の話に戻りますが、東大寺の本坊等の特別公開を観た後、奈良国立博物館に行ってきました。

こちらでは現在、「誕生!中国文明」展('11.4.5~5.29まで。観覧料1400円)が開催されています。
この展覧会は、幻の王朝とされきた中国最古の王朝「夏」の中心地があった地であり、12世紀頃まで中国の政治・経済・文化の中心地であった河南省の至宝を一堂に集め、中国文明の誕生と発展の経過を振り返る展覧会とHP等に記載されていましたが、そんな難しいことは関係なく、ひたすら「ホー!」と感心しながら観てきました(笑)。

展覧会は3部構成になっており、第1部は「王朝の誕生」ということで、幻の王朝「夏」の遺物である青銅の板にトルコ石を嵌め込んだ「動物紋飾板」から始まり、商(私たちの時代は「殷」と教わった)や西周時代の常用漢字にはほとんどない漢字を使った遺物、春秋・戦国時代、前漢時代のものがズラリと並んでいます

商の時代の遺物は、形が複雑で呪術めいていて、見ていて面白いです。
この時代のものは、ここ奈良国立博物館の常設展示や京都の泉屋博古館にたくさんあります。
この2つの博物館、美術館のコレクションは、本場中国のコレクションに負けておらず、それも関西でいつでも観れるということにうれしく思いました。
前漢の時代の金縷玉衣、前にも見たことがあるのですが、どこで見たかを思い出せない。
どこだったかなぁ・・・、思い出せず気持ち悪い

でも、玉で作った衣(鎧みたい)なんて、何回見てもすごいです。
この他にも、やっぱり中国は玉がよく採れるので、玉の加工品はすごいです。
そうそう、顔の輪郭を44個の玉器で表した「玉覆面」はなんか珍しく面白かったです。
第2部は、「技の誕生」ということで、細工の美しさなどが際立っていました。
「銀製十花形杯」など、形も彫りも美しい細工でした。
金細工のアクセサリーも、ものすごく美しい~

「澱青釉碗」は、ルーシー・リーの器に似ていました。
きれいでした。
トンボ玉もルーシーのボタンを連想しましたが、もちろん時代はこちらの方が古いです。
それだけ、この時代の細工物は現代にも通じる美しさということでしょうね


第3部は、「美の誕生」という部門です。
仏教美術を中心に目が輝くような宝物がいっぱい。
とくに注目なのが、ポスターにもなっている「宝冠如来坐像」です。
この仏さま、結構大きくて高さ2m40cmあります。
キリッとした表情で、かっこよかったです

「菩薩半跏思惟像」も笑みを湛えた表情で、独特の優雅さがありました。
「比丘立像」は、3Dみたいな印象です(笑)。
天王や力士のレリーフは、高さを縮めた分力強さがでていました。
小さな准胝観音さまや文殊さま、お不動さま、お地蔵さまも優しく美しく彫られていました。
見ているだけで幸せな気分になれる仏さま方です。
その他、動物の表現も巧みでした。
それらを全部収録し、詳しい解説も載っている図録は2300円です。
中国の宝物150点の展示、見応えがありました。
良かったです


この後、もちろん仏像館にも行きました。
ここに古代中国の青銅器コレクションもありますので、見比べてみるのも面白いと思いますよ。
仏像ともどもオススメですので、展覧会に行かれた方は忘れずに寄ってくださいね

奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時半~17時(会期中の4/29以降の金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで)
休館日:月曜(ただし'11年5月2日は開館)
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