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トリックアートinなみはやドーム

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 先日、なみはやドームで開催されている「トリックアートinなみはやドーム」('11.3.12~4.10まで。入場料800円 小・中学生は200円)に行ってきました。

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 トリックアートは、トロンプルイユ(騙し絵)とも呼ばれ、いろんな種類があるのですが、今回は平面(2次元)に描かれたものが立体的(3次元)に見えるという種類のトリックアートがメインの展覧会でした。

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 写真は撮り放題で、作品に触ることもできます。
 私は、走ってる恐竜がいたので、尻尾を掴んで引き止めました(笑)。

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 カラヴァッジョ風の絵からワインを受け取ったところで、少しカラヴァッジョに関わるお話を(笑)。
 このような平面に描かれた絵が、立体に見えるように作られた騙し絵的な絵画の歴史は古く、バロックの巨匠カラヴァッジョの「キリストの埋葬」(←クリック)は、その代表のような作品です。
 
 「キリストの埋葬」は、サンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ聖堂内礼拝堂のために描かれたものなのですが、宗教改革によって人気がなくなったカトリック教会がなんとか信者を取り戻そうとして描かせたものだそうで、暗い聖堂の中でこの絵に光を当てるとキリストの白い体がレリーフのように浮かび上がり、纏った白い布がまるでテーブルから画面の外に滑り落ちそうに見え、人々は布が落ちるのを防ごうと思わず手を差し伸べるそうです。
 そうすると、人々はキリストを助けることができる喜びでより親近感を覚え、信者になるという効果があったようです。
 このような絵画をイリュージョニズムといい、バロック時代に流行しています。

 平面を立体化にするのではなく、アルチンボルドのように野菜や花などの素材を組み合わせて人の顔にするというような騙し絵は、歌川国芳などもいろいろ作ってますね。

 日本では、ここ数年でトリックアートや錯視などが急激に注目されましたが、外国での人気は日本以上に高いそうです。
 西洋にはこれらを受け入れる下地があったからでしょう。

 trickart5.jpg
 出口の方では、巨人がいました。
 せっかくなので、巨人に食べられてみました(笑)。
 
 展示数はそう多くはなかったですが、結構面白かったです。
 展覧会は4月10日までです。
 子ども料金は1人200円ですし、春休みにご家族でお出掛けなさってはいかかでしょうか。

トリックアートinなみはやドーム
 住所:門真市三ツ島308-1 TEL:072-881-3715
 開催時間:10時~18時(土・日・祝は19時半まで。入場は閉場の各30分前まで)
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