京都祇園会館 映画「ナイト&デイ」&「ソルト」('11.3.18 Fri)

祇園会館では、ちょっと古くなった映画を2本立てで観れるのですが、3/18まで「ナイト&デイ」と「ソルト」を上映していました。

先に観たのは、トム・クルーズとキャメロン・ディアスの「ナイト&デイ(Knight and Day)」('11年3本目)です。
この映画は、よくあるスパイ物だと思って、全然期待していなかったのですが、観たらめちゃ面白い!
あらすじは、ジューン(キャメロン・ディアス)はハンサムな男性ロイ・ミラー(トム・クルーズ)と空港でいくつかの偶然で知り合いになりますが、実はその出会いは偶然ではなく、CIAのスパイであるロイの策略でした。
ですが、ロイはある重要なものを飛行機の中に持ち込みたいがためにジューンを利用しただけで、ジューンに知られずそれを回収したら終わりのはずでしたが、別のCIAのエージェントが彼女をロイの連れとしてマークしだしたため、やむを得ずジューンを連れて逃避行を行います。
ロイは、CIAから機密物品を持ち出した人物として手配されていたのです。
はたして、ロイはCAIの裏切り者なのか?、それとも機密を守る側の人間なのか?
国家のためなら手段を選ばないCIAの手から、一般人のジューンを守りきることができるのだろうか?
というお話です。
この映画の売りはやっぱりアクションでしょう。
スピード感があるアクションシーンが満載で、見ていて手に力が入ります。
細かい設定の部分は、全部睡眠薬を飲ませて意識がなくなっているうちに終わってしまっているので、観ているこちらもアクションの面白い部分のみを楽しめます。
それでもストーリーはちゃんとつながるので、無駄な部分を極限まで削いで作られた脚本がなかなか上手いなと思いました。
トム・クルーズは、なんとなく視線が合わない感じがしましたが、危機の時にはいつもジューンを寝かしつけ、その間に敵をバッタバッタとなぎ倒し、ジューンが気が付くときにはいつも夢見心地で、と心がけてはいたのでしょうが(笑)そこまではいかなくても、よく騎士(knigt)の役目は果たしていました。
キャメロン・ディアスは、外見的に年がいったな~と思う表情の時もあれば、やっぱり美人だなという表情の時もありますが、明るくキュートな雰囲気がこの映画によく合っていました。
何も知らない姫というよりは、好奇心旺盛でどんどん強くなっていく順応性の高さは、CIAエージェントとして十分やっていけそうです(笑)。
あと、この映画のもう一つの魅力は、世界各国に渡ったロケ地でしょう。
アメリカ、アイスランド、スペイン、ジャマイカ、オーストリアなどいろんな場所に行ってましたからね。
そこの美しい景色などを見て、旅行に行きたくなりました。
エンディングのブラック・アイド・ピーズの「Someday」もノリが良くて、映画を観終わった後の興奮を音楽で盛り上げてくれます。
難しいことを考えず、単純に楽しめる娯楽映画でした。
面白かったです

ナイト&デイ(Knight and Day) 2010年 アメリカ 20世紀フォックス ジェームズ・マンゴールド監督 109分
美男美女には弾は当たらない、または当たっても痛みを感じないようになっているのねと思った、Ms.れでぃの勝手な映画採点:80点

2本目の映画は、アンジェリーナ・ジョリーの「ソルト」('11年4本目)です。
実は、「ナイト&デイ」より、「ソルト」の方を期待して観に行ったのですが、先に「ソルト」の方を観ればよかったです。
あらすじは、CIA職員のイブリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、亡命希望者のロシア人男性の告白によって、アメリカの大統領暗殺のために送り込まれたロシアの二重スパイの嫌疑をかけられます。
そのスパイは、幼い頃より訓練を受け、訓練終了後は目的遂行の命令が下るまで現地人になりすまし生活していくため、スパイだということはわからないのです。
CIAに追われることになったソルトは、CIA本部から脱出することに成功しますが、髪を染め容姿を変えて、アメリカ副大統領の葬儀に出席していたロシア大統領を襲撃します。
ソルトは、本当にロシアの二重スパイなのか?彼女の真の目的は何か?
という内容です。
「ソルト」も「ナイト&デイ」と同じ、スパイアクションものの映画なのですが、「ソルト」の方は暗い。
設定も内容も暗く重いものを含んでいるせいもあると思いますが、そのわりには話自体は淡々と進んでいき、ソルトの感情も抑え気味になっているので、この問題の奥深くに潜むであろう問題が浮かび上がってきません。
アクションシーンも多いのですが、アンジェリーナ・ジョリーの視線に合わせようとしたためか、カメラがぶれて目がすごく疲れました。
「ナイト&デイ」のカメラワークは安定していてすごく見やすかったので、それと比較してしまったので、余計にカメラのブレを感じたのかもしれませんが、同じアクションシーンを撮るにしてもこうも違うものかと思ってしまいました。
ただ、これは好みの問題もあるかもしれません。
カメラのブレは、彼女の揺らぎとして捉えることもでき、臨場感をだしているともいえるからです。
ですが、私は2本連続して観ているので、もう既に目が疲れていたため、このブレに目がついていけずしんどかったので、この映画を先に観とけば良かったと思った訳です。
映画としては、私はあまり面白く感じなかったのですが、アンジェリーナ・ジョリーの体当たりの演技はすごいなと思いました。
この人、すごい美人さんなのに、顔を殴られ蹴られるの演技も厭いませんね。
はじめ拷問シーンから始まるのですが、顔に青痣を作っての登場ですからね。
その後も、殴られるシーンがいっぱい。
ジョリーは、演技力もちゃんとあるのにイロモノの映画も結構出ています。
もう少し自分のイメージを大切にすればいいのにと思いますが、どんな作品にも体当たりの演技をするところが、ジョリーの魅力の一つなのでしょうか。
共演者は、リーブ・シュレイバー。
この人、どこかで見た覚えがあるなと思っていたら、「ウルヴァリン」に出ていたローガンの凶暴な兄ちゃんビクター役の人ですね。
この映画でも性格はやっぱり凶暴でした(ネタバレ。笑)。
エンディングは、続編作るよと宣言しているような終わり方でしたが、続編を作るならもう少し重厚感がでるように内容を膨らませて欲しいなと思った映画でした。
ソルト 2010年 アメリカ ソニー・ピクチャーズエンターテーメント フィリップ・ノイス監督 105分
最後、助けてもらったくせに女性の顔を殴るな!と思った、Ms.れでぃの勝手な映画採点:62点
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