伊丹 柿衛文庫と第3回伊丹盆梅展
昨日は朝起きると雪景色
全国的に雪だったとのこと、寒かったですね~。
うちは、本当はお出掛けする予定だったのですが、猫的性格の私はおこたから出れず、丸まっていました(笑)。
皆さんは、どうお過ごしだったのでしょう。
ところで、伊丹市立美術館は「みやのまえ文化の郷」という複合施設の一画にあります。
この施設の中には、伊丹市立美術館、美術館と同じ建物の中に、日本3大俳諧コレクションの1つである柿衛(かきもり)文庫と伊丹市立工芸センター、江戸時代の町家の旧岡田家・旧石橋家住宅があります。

柿衛文庫では企画展が開催されるのですが、私たちが行った時には、「月渓 呉春のもうひとつの貌(かお)」展('11.1.15~2.27まで。観覧料200円)が開催されていました。
美術の好きな人にとっては、呉春(ごしゅん)という名前に馴染みがあると思うのですが、初期の画号は松村月渓(まつむらげっけい)といい、20歳の頃より与謝蕪村の内弟子として絵画と俳諧を学び、俳諧師や絵師として身を立てていったそうです。
30歳頃、妻と父を相次いで失い傷心した月渓は、蕪村の勧めにより大阪の池田に療養に行きます。
池田の呉服(くれは)の里で新春を迎えた月渓は、新しい1歩を踏み出す決意をかためて剃髪し、呉春と改号したそうです。
池田市には「呉春」という地酒があり、私が「呉春」という名前を最初に知ったのは実はこのお酒のことです
高校の時、クラブ活動で池田を散策し、その時呉春の酒蔵に行き、少しだけ中を見学させてもらったように思います。
先生方は試飲もされたのかな(笑)。
この時の先生方のうれしそうなお顔で、このお酒はおいしいのだと私の頭の中にインプットされたわけです
それから10年も経たないうちに、呉春という名前の画家がいることを知ったと思いますが、私の中では今でも「呉春」といえば池田の地酒と先生の笑顔を思い出します(飲んだことはないけど。笑)。
話は逸れましたが、呉春と改号してからも俳諧や俳画では「月渓」の号で活躍したみたいです。
今回の展覧会は、月渓と号して活躍した俳句や俳画の作品を中心に紹介されています。
私は、俳句の方は全く解しないので感想は書けませんが、俳画の方は良かったです。
「松図」は、端整でありながら大きさを感じる絵でした。
でも、どっちかというと「三十六歌仙休息図巻」や「綱引自画賛」のように、人物を描いた絵の方が、ユーモラスで温かみがあり好みでした。
計25点の小企画展でしたが、俳句を嗜む方が見ればもっと興味深く楽しめる展覧会だと思います。
俳句関係の資料室もオープンされたみたいで、入館チケットを見せ受付に言えば資料室にも入れるみたいです。
外からチラッと見ると、図書室みたいでした。
俳諧関係ばかりの資料としては、結構すごいのではないでしょうか。
興味のある方、行ってみて下さいね
美術館を含めて、いつもは着くのが夕方になっているので、庭をあまり見ていなかったのですが、今回は昼間に行ったのでちょっとお庭も見せてもらいました。

日本庭園を現代風にしたようなお庭です。

この「みやのまえ文化の郷」にある岡田家の柿が大変おいしく、また岡田家の庭にあるだけの珍しい柿だということで、頼山陽や田能村竹田などが各々の感興を詩文や画に託したそうです。
それ以後、岡田家の当主は「柿」のつく雅号を持つようになったそうです。
文庫の名前になった「柿衛」は22代当主の雅号で、建物にその岡田家の柿マークが付いてるのを初めて見ました。
文庫の由来となった柿の木は、接ぎ木して2世となり、今も秋に実がなるそうですよ。
食べてみたーい

同じ敷地内にある旧岡田家、旧石橋家では明日までですが、「郷町で春を楽しむ 第3回伊丹盆梅展~梅の里・東野~」展('11.1.20~2.13まで。10時~18時。入場無料)が開かれています。

この催しは、昨年も見にいったので2回目です(その時の拙ブログはこちら)。
今年もお雛様が飾ってありました。
火鉢を前に盆梅とお雛様を楽しめるなんて、風情がありますね。

今年は行ったのが結構早めだったためか、まだこれからという感じでしたが、今なら満開できれいだと思いますよ

明日(2/13)までですが、美術館に行かれたら是非こちらの方にも寄ってみてくださいね。
梅の良い香りも楽しめると思いますよ
柿衛文庫
住所:伊丹市宮ノ前2-5-20 TEL:072-782-0244
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/29~1/3)、展示替え期間

全国的に雪だったとのこと、寒かったですね~。
うちは、本当はお出掛けする予定だったのですが、猫的性格の私はおこたから出れず、丸まっていました(笑)。
皆さんは、どうお過ごしだったのでしょう。
ところで、伊丹市立美術館は「みやのまえ文化の郷」という複合施設の一画にあります。
この施設の中には、伊丹市立美術館、美術館と同じ建物の中に、日本3大俳諧コレクションの1つである柿衛(かきもり)文庫と伊丹市立工芸センター、江戸時代の町家の旧岡田家・旧石橋家住宅があります。

柿衛文庫では企画展が開催されるのですが、私たちが行った時には、「月渓 呉春のもうひとつの貌(かお)」展('11.1.15~2.27まで。観覧料200円)が開催されていました。
美術の好きな人にとっては、呉春(ごしゅん)という名前に馴染みがあると思うのですが、初期の画号は松村月渓(まつむらげっけい)といい、20歳の頃より与謝蕪村の内弟子として絵画と俳諧を学び、俳諧師や絵師として身を立てていったそうです。
30歳頃、妻と父を相次いで失い傷心した月渓は、蕪村の勧めにより大阪の池田に療養に行きます。
池田の呉服(くれは)の里で新春を迎えた月渓は、新しい1歩を踏み出す決意をかためて剃髪し、呉春と改号したそうです。
池田市には「呉春」という地酒があり、私が「呉春」という名前を最初に知ったのは実はこのお酒のことです

高校の時、クラブ活動で池田を散策し、その時呉春の酒蔵に行き、少しだけ中を見学させてもらったように思います。
先生方は試飲もされたのかな(笑)。
この時の先生方のうれしそうなお顔で、このお酒はおいしいのだと私の頭の中にインプットされたわけです

それから10年も経たないうちに、呉春という名前の画家がいることを知ったと思いますが、私の中では今でも「呉春」といえば池田の地酒と先生の笑顔を思い出します(飲んだことはないけど。笑)。
話は逸れましたが、呉春と改号してからも俳諧や俳画では「月渓」の号で活躍したみたいです。
今回の展覧会は、月渓と号して活躍した俳句や俳画の作品を中心に紹介されています。
私は、俳句の方は全く解しないので感想は書けませんが、俳画の方は良かったです。
「松図」は、端整でありながら大きさを感じる絵でした。
でも、どっちかというと「三十六歌仙休息図巻」や「綱引自画賛」のように、人物を描いた絵の方が、ユーモラスで温かみがあり好みでした。
計25点の小企画展でしたが、俳句を嗜む方が見ればもっと興味深く楽しめる展覧会だと思います。
俳句関係の資料室もオープンされたみたいで、入館チケットを見せ受付に言えば資料室にも入れるみたいです。
外からチラッと見ると、図書室みたいでした。
俳諧関係ばかりの資料としては、結構すごいのではないでしょうか。
興味のある方、行ってみて下さいね

美術館を含めて、いつもは着くのが夕方になっているので、庭をあまり見ていなかったのですが、今回は昼間に行ったのでちょっとお庭も見せてもらいました。



日本庭園を現代風にしたようなお庭です。

この「みやのまえ文化の郷」にある岡田家の柿が大変おいしく、また岡田家の庭にあるだけの珍しい柿だということで、頼山陽や田能村竹田などが各々の感興を詩文や画に託したそうです。
それ以後、岡田家の当主は「柿」のつく雅号を持つようになったそうです。
文庫の名前になった「柿衛」は22代当主の雅号で、建物にその岡田家の柿マークが付いてるのを初めて見ました。
文庫の由来となった柿の木は、接ぎ木して2世となり、今も秋に実がなるそうですよ。
食べてみたーい


同じ敷地内にある旧岡田家、旧石橋家では明日までですが、「郷町で春を楽しむ 第3回伊丹盆梅展~梅の里・東野~」展('11.1.20~2.13まで。10時~18時。入場無料)が開かれています。

この催しは、昨年も見にいったので2回目です(その時の拙ブログはこちら)。


今年もお雛様が飾ってありました。
火鉢を前に盆梅とお雛様を楽しめるなんて、風情がありますね。

今年は行ったのが結構早めだったためか、まだこれからという感じでしたが、今なら満開できれいだと思いますよ


明日(2/13)までですが、美術館に行かれたら是非こちらの方にも寄ってみてくださいね。
梅の良い香りも楽しめると思いますよ

柿衛文庫
住所:伊丹市宮ノ前2-5-20 TEL:072-782-0244
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/29~1/3)、展示替え期間
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