美術館「えき」KYOTO 「海を渡った古伊万里展」('11.1.8 Sat)

京都駅に隣接している伊勢丹の7階にある美術館「えき」KYOTOにも行ってきました。
こちらでは、「佐賀県立九州陶磁文化館コレクション 海を渡った古伊万里展 ~セラミックロード~」('11.1.2~1.23まで。入館料800円)が開催されています。

私はやきもの系の知識は皆無に近いので、お皿や壷などを見てもあまり良さがわからないのですが、海外に輸出された陶磁器は欧米仕様で、大きく派手な作りのものが多く、それがかえって面白かったです。
海外の成金趣味的な感覚が、妙に気に入ってしまいました(笑)。
陶器なので当然屋内に飾られるのですが、日本の畳の部屋には小さく精緻な侘び寂びの世界の陶器がよく合いますが、海外のお城などは暖炉があり、天井も高く広い部屋に飾られることが多いので、ド派手であってもそれがかえってアクセントになりマッチします。

チラシに載っている人形の隣の「色絵牡丹鳳凰紋八角大壷」は、かなり大きなペアの壷です。
多分暖炉の横に飾ってあったのではないかと思います。
牡丹の色が鮮やかで美しかったです。
ペアだけでなく、5個セットのものもありました。
5角形の部屋のコーナーに置くのですかね(笑)。
数や大きさだけでなく、もっと目立たせるために、陶器に金細工を施しているものもあります。
これが意外に私は良いなと思いました。
金細工は、海外で付けられたもので、当時古伊万里を作った日本人がこれを見たらびっくりしたのではないかと思いますが、和洋折衷でなかなかイケてます(笑)。
ただ、このような陶器がなかなか良いなと思ったのは、海外のお城に飾られていることを前提に観たからで、展示の方法がヨーロッパにお城にある陶器の間をイメージさせるようにしてあったからです。
その辺がうまいなと思いましたね。
日本の茶室をイメージしたら、すごい違和感ですものね(笑)。
それに実際のヨーロッパのお城の陶磁器の間は、部屋一面に陶磁器が飾られており、量で見膨れしてしまってじっくり見ようという気がおこらないのですが、展覧会だと量も展示空間もちょうど良く、興味をもって見れてほんの少しですが古伊万里の良さが分かった気がしました。
派手で目を惹く古伊万里がなかなか楽しい展覧会でした

良かったです。
美術館「えき」KYOTO
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接 TEL:075-352-1111(大代表)
開館時間:10時~20時(最終日17時まで。入館各30分前まで)
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