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午前10時の映画祭① 「アマデウス」

 今日、1月3日はアメリカンフットボールの日本一を決めるライスボウルの日でした。
 今年は、学生の立命館パンサーズと社会人のオービック・シーガルズの対決。
 私は立命館パンサーズを応援しているのですが、今年は24対0と完敗でした
 パンサーズのディフェンスはかなり良かったのですが、オフェンスの方がことごとくオービックに邪魔され、全然でしたね。
 まぁ、それだけオービックのディフェンスが強かったということなんですが、それでも0点とは・・・
 オフェンスがこれでは頑張ったディフェンスがかわいそうでした。
 でも、もう一度鍛え直して、来年はリベンジしてくれると思ってます

 ところで本題ですが、全国のTOHO系の映画館で「午前10時の映画祭 何度見てもすごい50本」というイベントが開かれています。
 往年の名作が、基本1週間限定で1日1回10時から上映されているのです。
 見たい映画が何本もあったのですが、見逃してしまったのもたくさんあり、3本だけ観ましたので、順次紹介させていただきますね

 ということで今日紹介させていただくのは「アマデウス」です('10年24本目)です。
 1985年に公開された映画ですが、今回は2002年のディレクターズ・カット版です。
 時間も20分増えていますし、音も映像もクリアになっています

 あらすじはご存知の方も多いでしょうが、モーツァルトの生き方を同じ作曲家のサリエリの立場から描いたものです。
 昔TVで観た時は、どこにも感情移入できずに漠然と観ていたので、あまり面白いと思わなかったのですが、今回観たらモーツァルトの立場、サリエリの感情などが納得でき、ぐいぐいと引き込まれました

 半年ぐらい前に、「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」という映画を観て(その時の記事はこちら)、「ドン・ジョヴァンニ」というオペラ作品が18世紀の上流階級でよく受け入れられたなぁと思ったのですが、受け入れられたのは上流階級ではなく、大衆オペラとして一般大衆間であったことが「アマデウス」でわかりました。

 また、モーツァルトの才能は当時の上流階級でも認められていたのにもかかわらず、宮廷に就職できなかった理由も「アマデウス」を見てよくわかりました。
 モーツァルトの人物像が、本当に「アマデウス」に描かれているようなものであったなら、モーツァルトは自分の才能を自覚しているだけでなく、その才能に自惚れ、他の人を見下すような態度であったということなので、当然人の恨みや妬みも買ったでしょう。
 その代表人物にサリエリが当てられ、映画「アマデウス」が作られています。

 他人を尊重することを美徳としていたサリエリは、モーツァルトの人を人とは思わない尊大な人柄を最も嫌いながらも、モーツァルトの音楽の才能を誰よりも愛したため、そのジレンマに苦しみ、手助けしないといけないところを手助けしなかったため、間接的にモーツァルトを殺してしまったと苦しむサリエリの感情は、今回は痛いほど伝わってきました。
 やっぱり同じ映画でも年を取ってから観ると、違う見方ができるのですね。

 映画館だと音がいいので、モーツァルトの音楽が楽しめましたし、また衣装も良かったです
 
 「アマデウス」と「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」の2本をリンクさせて観ると、興味深く楽しめました。 
 ただ、この2本の映画を観て後でもう一度振り返ると、モーツァルトは自由で軽い曲を作ることにより、古い重い体制の窮屈さを宮廷人をも含めた人々に気付いてもらいたかったのかもしれないなと思いました。
 モーツァルトの一端を知るには良い映画だと思います

アマデウス 1985年(今回の作品は2002年ディレクターズ・カット版) アメリカ ワーナー・ブラザース、松竹富士 ミロシェ・フォアマン監督 160分(180分) 
 サリエリ同様モーツァルトの性格は好きになれない、Ms.れでぃの勝手な映画採点:78点
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