奈良 帯解寺
奈良の帯解寺(おびとけでら)の特別拝観に行ったのですが、会期終了間近に行ったので期間内に記事をアップすることができませんでした。
ですが、こちらの秘仏・秘宝特別開帳('10.10.30~11.6まで。2010年度の特別公開は終了しました)、なかなか良かったので、紹介しときますね

JRで行ったのですが、「万葉の四季」号というちょっと派手な電車に乗りました。

外は紅葉や桜の絵とともに万葉集の歌が書かれています。
電車の中も絵が描いてあり、こういう電車って楽しいですね
奈良駅から桜井線で2駅のところにある帯解駅で下車しました。

そこから徒歩数分のところに帯解寺があり、行く道中にお寺が見えてきます。

帯解寺は、弘法大師の師である勤操大徳の開基で、巖渕千坊の一院で霊松庵という名前だったそうです。
今から約1100年前、文徳天皇の御妃染殿皇后(藤原明子)が永い間世継ぎができず悩んでいた折、春日明神のお告げによりこのお寺の帯解子安地蔵菩薩に祈願したところ、惟仁親王(のちの清和天皇)を出産したため、文徳天皇の勅願で858年に伽藍を建立し、寺号も無事帯が解けた寺、帯解寺になったそうです。
以来、安産祈願の寺として、信仰を集めているそうです。
宗派は華厳宗、御本尊は地蔵菩薩像(重文)です。

門を入って右側に受付があります(拝観料500円)。
こちらで御朱印もいただけます(300円)。

こちらが本堂ですが、ここから入るのではないので、また後から来ます。

ここが秘仏・秘宝特別開帳の入口の清和閣です。
1階と2階に展示されているのですが、こちらの秘宝、ちょっとびっくりしました。
このお寺の先代だったか、先々代だったかのご住職が、自分でも絵を描き、また絵が好きだったそうで、横山大観や菊池芳文、橋本関雪、岸駒、冨田渓仙、鈴木松年など有名画家の掛軸などがいっぱい!
思わず、本物ですか?と聞いてしまいました(笑)。
岸駒の鶴の絵や、菊池芳文の絵、良かったです
小出楢重の帝釈天画像なんて、きれいでしたよ~
そのご住職は、志賀直哉の娘さんの絵を描いたそうで、その関係で志賀直哉もこのお寺に遊びに来られて親しくなったそうです。
志賀直哉直筆の掛軸(「欣求浄土」って書いてあります)もありましたよ。
1階には、絵の他にお寺の古文書なども展示されていたのですが、若いかわいい女性のお寺の方が、その古文書の内容をわかる範囲で、わかりやすく現代風に楽しそうに話してくださいました。
古文書の字って、読める部分もあるのですが読みにくいのでついつい初めから読もうとしなくなっていたのですが、そのお寺の方が本当に楽しそうだったので、こちらも少しでも読めるところを探して読んでみようかなという気になり、それ以降、他の場所でも古文書を見ると少しは目で字を追うようになったのですよ。
そうすると結構面白い(時間はかかるけど。苦笑)。
そのお寺の方に感謝ですね
2階には、仏像がずらりと並んでいます。
どの仏さまも、落ち着いた雰囲気の優しげな仏さまたちばかりでした
三面六臂大黒天立像は珍しいですね。
春日赤童子画像は、赤の色もきれいに残っており、ちょっと退屈そうな表情が印象的でした。
曽我二直庵(そがにちょくあん)という江戸時代初期の画家の「鷹図屏風」の鷹、なかなか精悍でかっこよかったです。
どれも良くて、内心ワーワーと歓声を上げながら見て周り、本堂の方に向かいました

お庭もきれいです。

本堂の中には、御本尊の地蔵菩薩さまがいらっしゃいました。
半跏姿のお地蔵さまです。
お腹のあたりには帯が結ばれており、このお腹の帯が安産の仏さまの象徴として信仰を集めているそうです。
こちらのお地蔵さまは、なにか超越した表情をなさっていました。
大きくてしっかりしたお地蔵さまでした。
こんなに秘仏や寺宝が揃っているとは思ってなかったので、思いがけず良いものがたくさん観れて良かったです!
秘仏・秘宝特別開帳があれば、また行きたいなと思いました
帯解寺
住所:奈良県奈良市今市町734 TEL:0742-61-3861
拝観時間:9時~16時
ですが、こちらの秘仏・秘宝特別開帳('10.10.30~11.6まで。2010年度の特別公開は終了しました)、なかなか良かったので、紹介しときますね


JRで行ったのですが、「万葉の四季」号というちょっと派手な電車に乗りました。


外は紅葉や桜の絵とともに万葉集の歌が書かれています。
電車の中も絵が描いてあり、こういう電車って楽しいですね

奈良駅から桜井線で2駅のところにある帯解駅で下車しました。


そこから徒歩数分のところに帯解寺があり、行く道中にお寺が見えてきます。

帯解寺は、弘法大師の師である勤操大徳の開基で、巖渕千坊の一院で霊松庵という名前だったそうです。
今から約1100年前、文徳天皇の御妃染殿皇后(藤原明子)が永い間世継ぎができず悩んでいた折、春日明神のお告げによりこのお寺の帯解子安地蔵菩薩に祈願したところ、惟仁親王(のちの清和天皇)を出産したため、文徳天皇の勅願で858年に伽藍を建立し、寺号も無事帯が解けた寺、帯解寺になったそうです。
以来、安産祈願の寺として、信仰を集めているそうです。
宗派は華厳宗、御本尊は地蔵菩薩像(重文)です。

門を入って右側に受付があります(拝観料500円)。
こちらで御朱印もいただけます(300円)。

こちらが本堂ですが、ここから入るのではないので、また後から来ます。


ここが秘仏・秘宝特別開帳の入口の清和閣です。
1階と2階に展示されているのですが、こちらの秘宝、ちょっとびっくりしました。
このお寺の先代だったか、先々代だったかのご住職が、自分でも絵を描き、また絵が好きだったそうで、横山大観や菊池芳文、橋本関雪、岸駒、冨田渓仙、鈴木松年など有名画家の掛軸などがいっぱい!
思わず、本物ですか?と聞いてしまいました(笑)。
岸駒の鶴の絵や、菊池芳文の絵、良かったです

小出楢重の帝釈天画像なんて、きれいでしたよ~

そのご住職は、志賀直哉の娘さんの絵を描いたそうで、その関係で志賀直哉もこのお寺に遊びに来られて親しくなったそうです。
志賀直哉直筆の掛軸(「欣求浄土」って書いてあります)もありましたよ。
1階には、絵の他にお寺の古文書なども展示されていたのですが、若いかわいい女性のお寺の方が、その古文書の内容をわかる範囲で、わかりやすく現代風に楽しそうに話してくださいました。
古文書の字って、読める部分もあるのですが読みにくいのでついつい初めから読もうとしなくなっていたのですが、そのお寺の方が本当に楽しそうだったので、こちらも少しでも読めるところを探して読んでみようかなという気になり、それ以降、他の場所でも古文書を見ると少しは目で字を追うようになったのですよ。
そうすると結構面白い(時間はかかるけど。苦笑)。
そのお寺の方に感謝ですね

2階には、仏像がずらりと並んでいます。
どの仏さまも、落ち着いた雰囲気の優しげな仏さまたちばかりでした

三面六臂大黒天立像は珍しいですね。
春日赤童子画像は、赤の色もきれいに残っており、ちょっと退屈そうな表情が印象的でした。
曽我二直庵(そがにちょくあん)という江戸時代初期の画家の「鷹図屏風」の鷹、なかなか精悍でかっこよかったです。
どれも良くて、内心ワーワーと歓声を上げながら見て周り、本堂の方に向かいました


お庭もきれいです。

本堂の中には、御本尊の地蔵菩薩さまがいらっしゃいました。
半跏姿のお地蔵さまです。
お腹のあたりには帯が結ばれており、このお腹の帯が安産の仏さまの象徴として信仰を集めているそうです。
こちらのお地蔵さまは、なにか超越した表情をなさっていました。
大きくてしっかりしたお地蔵さまでした。
こんなに秘仏や寺宝が揃っているとは思ってなかったので、思いがけず良いものがたくさん観れて良かったです!
秘仏・秘宝特別開帳があれば、また行きたいなと思いました

帯解寺
住所:奈良県奈良市今市町734 TEL:0742-61-3861
拝観時間:9時~16時
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