奈良 法隆寺周辺寺院巡り④ 法隆寺

法隆寺周辺寺院巡りの最後は、当然、法隆寺(ほうりゅうじ)です(笑)。
法隆寺は、用命天皇が自らの病気平癒を祈ってお寺と仏像を造ることを誓願されたのですが崩御してしまい、用命天皇の息子の聖徳太子と推古天皇が遺志を継いで、607年に御本尊の薬師如来を造られたのが始まりとされています。
金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられ、境内の広さは約18万7千平方メートルで、西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群です。
もちろん世界遺産です。
宗派は聖徳宗の総本山です。
いや~、法隆寺はやっぱりスゴイ!
広いし、何回来ても見どころいっぱいです。
建物のほとんどが国宝や重文ですし、寺宝もたくさんあり、国宝・重文指定は約190件、点数にして約2300点ですって

法隆寺1つで、大きな博物館のようです。
今回は、その法隆寺を写真中心に紹介しますね。

本来なら西院伽藍の方から入るのですが、今回は中宮寺に行ったので、東院伽藍の方を先に入りました。
こちらが四脚門です(法隆寺全体の入館料1000円。東院伽藍のみ200円)。



四脚門から入って右側に礼堂(重文)、中央に夢殿(国宝)、左に絵殿・舎利殿(重文)があります。

夢殿は、聖徳太子の遺徳を偲んで739年に建てられた伽藍の中心となる建物です。
八角円堂の中央の厨子には、救世観音像を安置し、その周囲には聖観音立像、聖徳太子の孝養像、行信僧都坐像、道詮律師坐像が安置されています。

救世観音さまは秘仏なのですが、私たちが行った時には御開扉されており、お顔を拝むことができました。
もちろん写真は撮れませんので、ポスターを載せておきますね


東院伽藍を見学したあと、西院伽藍の方に行きます。

中門(国宝)のところに仁王さまが立ってらっしゃいます。


こちらの仁王さま、ものすごく力強く迫力があります。
この門をくぐる資格があるのか!と審判を受けているみたいです(笑)。
(この門はくぐることはできないんですけどね。笑)

ちょっと落ち着くために(笑)、先に進まずに左に周って西円堂(国宝)に行きました。
こちらも夢殿と同じように八角円堂です。
中には、御本尊の薬師如来坐像(国宝)、十二神将(重文)、千手観音立像(重文)が安置されています。
この薬師如来さまは大きいですよ。

少し高いところにあるので、西院伽藍の塔がきれいに見えます。
この西円堂には初めて来ましたが、良かったです。


歩いていると、こんなところに小さな聖徳太子さまが。
こんなとこに、かわいいニャンコさんが(笑)。
さて、今度はいよいよ西院伽藍に入ります。
仁王さんの中門の向かって左側に受付入口があります。
こちらで拝観料1000円を支払います。
(東院伽藍から入った人は、東院の半券を見せれば差額の800円で入れます)



入って門を背にして見ると、左に五重塔、右に金堂(写真右)、正面奥に大講堂(写真中央)がありました。
法隆寺式伽藍配置です。
大講堂は、現在工事中です。

金堂(国宝)には、金銅釈迦三尊像、金銅薬師如来坐像、金銅阿弥陀如来坐像、樟で造られた日本最古の四天王像、木造吉祥天立像、毘沙門天立像が安置されています。
有名な壁画(再現壁画)もあり、もう圧巻です!
一昨年に奈良国立博物館の「国宝法隆寺金堂展」も観に行ったのですが、お堂で見ると仏さまもやはりオーラがでるというか、感じが変わりますね。
でも、壁画は博物館の方がよく見えたかな(笑)。


金堂の柱には、龍や象の彫刻がされています。
龍は柱の補強につけられたそうですが、単なる補強ではなくこんな風に装飾するところが凝ってますね。

大講堂を背に、中門の方に向いて撮った写真です。
大講堂が工事中じゃなければ、中門を背に写真を撮ったのですけどね(笑)。

上御堂も公開されてました(毎年11/1~11/3に限り公開)。
中は平安時代の釈迦三尊像(国宝)、室町時代の四天王像(重文)が安置されています。

聖霊院(しょうりょういん)です。
こちらで御朱印がいただけます。

見てください!
御朱印が「以和為貴」(和を以って貴しと為す)ですよ。カッコイイ~!
さすが法隆寺!聖徳太子の言葉がご本尊と同じ価値を持つのですね。


大宝蔵院(だと思います)です。
ここには、国宝の百済観音像、国宝の夢違観音像、玉虫厨子など有名な国宝、重文の仏像などがいっぱい!
まさに宝物館という感じです。
百済観音さまは、スラッとしたお姿が優美で美しいですね~

夢違観音さまは、優しい雰囲気を湛えています

他にもたくさんの仏さまがいらっしゃって、あまりにたくさんを見せていただいたので、1体1体の感想は書けませんが、良かったです。

近くには大宝蔵殿があり、こちらでは「法隆寺秘宝展 平成22年度秋季 仏像とその背景」展('10.9.11~11.30まで。入館料別途500円)が開催されていました。

ここも見応え十分で、ここだけでもちょっとした博物館ぐらいの規模があります。
法隆寺の寺宝を堪能させていただきました


外に出ると、厩戸皇子が厩戸の中で馬を引いていました(笑)。
本当に見応えたっぷりで、さすがは日本を代表するお寺だと思いました。
良かったです!
法隆寺は広いですので、行かれる方は歩きやすい靴で、時間をたっぷり取って行って下さいね

柿の実がなっている時期に法隆寺の鐘の音も聞くことができましたし、いろんな仏さまにお会いし、美しい塔や建物を満喫できた、楽しい秋の1日でした

法隆寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1 TEL:0745-75-2555
拝観時間:11月4日から2月21日までは8時~16時半、2月22日から11月3日までは8時~17時
スポンサーサイト