奈良 法隆寺周辺寺院巡り③ 中宮寺
平城遷都1300年祭のメーン会場の平城宮跡会場のイベントは、とうとう終わっちゃいましたね。
少し寂しいような
でも、県内各地の社寺の秘宝・秘仏公開など1300年祭関連イベントは、年内いっぱい続きますよ
さて、法起寺を出た後は中宮寺(ちゅうぐうじ)に向かいました

中宮寺は、法隆寺の夢殿のある東院伽藍の境内にあり、夢殿の入口を入らず、壁伝いに左に進んで行くと中宮寺の入口があります。

門は閉まっており、その左横の小さな入口を入ると受付があります(拝観料500円)。

中宮寺は、聖徳太子の母穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后の発願として創建されたお寺だそうです。
旧地は、現在の東方約500mのところにあり、四天王寺式伽藍配置のお寺だったそうですが、平安時代に衰退し、宝物の主なものは法隆寺に移され、御本尊の如意輪観音さまのみいらっしゃるという状態になったそうです。
その後、鎌倉時代にいくらか復興しましたが、たびたび火災に遭い、法隆寺東院に避難し、旧地への再建はできず現在の場所で、江戸時代、尊智女王を住職に迎えたことで門跡尼寺として今日に至っているそうです。
宗派は聖徳宗、御本尊は如意輪観音観世音菩薩像です。

受付を済ませて、壁に沿って周り込むように進んでいくと、中央に本堂があります。
こちらに有名な御本尊の如意輪観世音菩薩像(国宝)が安置されています。
この仏さま、寺伝によると如意輪観音さまなのですが、国宝指定されるときに国に「菩薩半跏像」と登録されたそうです。
ですので、どちらの呼び方もされるのですが、御朱印には「如意輪観音」と書かれていたので、お寺の方では如意輪観音さまと思われているのでしょうね。
私も昔から、「中宮寺の如意輪観音さん」と呼んでました(笑)。

久しぶりにお会いしたのですが、相変わらず優美で美しいお姿でした(写真撮影はできないので、外の看板を載せさせていただきます)。
ですが、なぜか仏さまも少しお年を召したような印象を受けました。
多分、光の加減なのだと思いますが、長い間私たちを見守ってくださっているので、少々お疲れなのかもしれませんね(笑)。
同じお堂内に「天寿国曼荼羅緞帳」の複製も展示されていました。
こちらは、聖徳太子の薨去に際し、妃の橘大郎女が宮中の采女に命じ、太子が往生している天寿国を刺繍させて作らせた緞帳の複製品です。
本物は国宝で、奈良国立博物館に寄託されています。
月に中にウサギがいたり、亀や鳳凰が刺繍されたりしており、結構きれいな刺繍でした。

ゆっくり如意輪観音さまとお会いした後は、今回特別開帳している鳩和殿に行きました('10.10.23~11.14まで。拝観料別途500円)。

中には、濱野年宏画伯による襖絵、屏風、障壁画などが展示されています。
入ってすぐのところの襖に、ものすごく力強い「一」が書いてあり、裏の襖には、絵とも字ともつかないものが、これまた太く書かれていたのですが、表は「はじめ」、裏は「阿吽」なのだそうです。
阿吽とはどう見ても読めませんが、勢いは感じられます。
部屋の中には、「聖徳太子絵伝」四季図大屏風が展示されています。
黒地に金で描かれた絵は蒔絵みたいで、なかなかシブイ派手さがあり、艶やかですね。
奥は「遠山雲海」、「飛天」と障壁画が描かれています。
「遠山雲海」は、大和三山が描かれているそうです。
感心したのは、「如意輪観世音菩薩キリク御像」という作品です。
「キリク」という梵字が、如意輪観音さまのお姿になっているのです。
すごいアイデアだなと思いました
絵が好きな私たちにとっては、鳩和殿もなかなか良かったです

お寺の受付のところには、売店もありますよ。
優しい如意輪観音さまにお会いし、鳩和殿の中では現代の絵画を堪能でき楽しかったです
中宮寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2 TEL:0745-74-2956
拝観時間:3月21日から9月30日は9時~16時半、10月1日から3月20日は9時~16時(受付は各閉門の15分前まで)
鳩和殿
拝観日:2010年は10.23~11.14まで 拝観時間:9時~16時(拝観受付は15時半まで。最終日15時まで。)
少し寂しいような

でも、県内各地の社寺の秘宝・秘仏公開など1300年祭関連イベントは、年内いっぱい続きますよ

さて、法起寺を出た後は中宮寺(ちゅうぐうじ)に向かいました


中宮寺は、法隆寺の夢殿のある東院伽藍の境内にあり、夢殿の入口を入らず、壁伝いに左に進んで行くと中宮寺の入口があります。

門は閉まっており、その左横の小さな入口を入ると受付があります(拝観料500円)。

中宮寺は、聖徳太子の母穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后の発願として創建されたお寺だそうです。
旧地は、現在の東方約500mのところにあり、四天王寺式伽藍配置のお寺だったそうですが、平安時代に衰退し、宝物の主なものは法隆寺に移され、御本尊の如意輪観音さまのみいらっしゃるという状態になったそうです。
その後、鎌倉時代にいくらか復興しましたが、たびたび火災に遭い、法隆寺東院に避難し、旧地への再建はできず現在の場所で、江戸時代、尊智女王を住職に迎えたことで門跡尼寺として今日に至っているそうです。
宗派は聖徳宗、御本尊は如意輪観音観世音菩薩像です。

受付を済ませて、壁に沿って周り込むように進んでいくと、中央に本堂があります。
こちらに有名な御本尊の如意輪観世音菩薩像(国宝)が安置されています。
この仏さま、寺伝によると如意輪観音さまなのですが、国宝指定されるときに国に「菩薩半跏像」と登録されたそうです。
ですので、どちらの呼び方もされるのですが、御朱印には「如意輪観音」と書かれていたので、お寺の方では如意輪観音さまと思われているのでしょうね。
私も昔から、「中宮寺の如意輪観音さん」と呼んでました(笑)。

久しぶりにお会いしたのですが、相変わらず優美で美しいお姿でした(写真撮影はできないので、外の看板を載せさせていただきます)。
ですが、なぜか仏さまも少しお年を召したような印象を受けました。
多分、光の加減なのだと思いますが、長い間私たちを見守ってくださっているので、少々お疲れなのかもしれませんね(笑)。
同じお堂内に「天寿国曼荼羅緞帳」の複製も展示されていました。
こちらは、聖徳太子の薨去に際し、妃の橘大郎女が宮中の采女に命じ、太子が往生している天寿国を刺繍させて作らせた緞帳の複製品です。
本物は国宝で、奈良国立博物館に寄託されています。
月に中にウサギがいたり、亀や鳳凰が刺繍されたりしており、結構きれいな刺繍でした。

ゆっくり如意輪観音さまとお会いした後は、今回特別開帳している鳩和殿に行きました('10.10.23~11.14まで。拝観料別途500円)。

中には、濱野年宏画伯による襖絵、屏風、障壁画などが展示されています。
入ってすぐのところの襖に、ものすごく力強い「一」が書いてあり、裏の襖には、絵とも字ともつかないものが、これまた太く書かれていたのですが、表は「はじめ」、裏は「阿吽」なのだそうです。
阿吽とはどう見ても読めませんが、勢いは感じられます。
部屋の中には、「聖徳太子絵伝」四季図大屏風が展示されています。
黒地に金で描かれた絵は蒔絵みたいで、なかなかシブイ派手さがあり、艶やかですね。
奥は「遠山雲海」、「飛天」と障壁画が描かれています。
「遠山雲海」は、大和三山が描かれているそうです。
感心したのは、「如意輪観世音菩薩キリク御像」という作品です。
「キリク」という梵字が、如意輪観音さまのお姿になっているのです。
すごいアイデアだなと思いました

絵が好きな私たちにとっては、鳩和殿もなかなか良かったです


お寺の受付のところには、売店もありますよ。
優しい如意輪観音さまにお会いし、鳩和殿の中では現代の絵画を堪能でき楽しかったです

中宮寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2 TEL:0745-74-2956
拝観時間:3月21日から9月30日は9時~16時半、10月1日から3月20日は9時~16時(受付は各閉門の15分前まで)
鳩和殿
拝観日:2010年は10.23~11.14まで 拝観時間:9時~16時(拝観受付は15時半まで。最終日15時まで。)
スポンサーサイト