伊丹市立美術館 「堀内誠一 絵と絵本とデザインと」展('10.10.11 Mon)
日にちが前後するのですが、会期終了の期限の関係から先にこの展覧会を紹介しますね。
行ってきたのは、伊丹市立美術館で開催されている「堀内誠一 絵と絵本とデザイン」展('10.9.11~10.24まで。入館料700円)です。
堀内誠一さんという方は、名前を聞いてもピンとこなかったのですが、彼の仕事(作品)を見ると知ってる、知ってるというものばかりでびっくりしました
雑誌「an・an」、「Olive」、「POPEYE」、「BRUTUS」等のロゴマークや装丁、「ぐるんぱのようちえん」などの絵本、「パリの絵本」のパリの名所絵地図など、よく知っているものがいっぱいです。
自ら絵を描き、アートディレクターとして雑誌の編集等の仕事も多くしているだけあり、ロゴや表紙に表現するポップな色使いで、明るくセンスがいいです。
見ていて、その雑誌の本質を適確に押さえて作品を作っているということがよくわかります。
とてもかわいく、感覚に訴える作品なので、感覚的に作られているのかなと思いきや、製図のようにきっちりと計算しながらの作っていることにもびっくりしました。
堀内氏の言葉に「ストーリーをぐいぐいひっぱっていく要因を確実につかめば、絵本は自然とできあがってしまうものなのかもしれません」とありましたが、絵本だけでなく、雑誌にしろ、何かを作り上げる時には、そこに必要なのは何か、どのようなものが求められているのかなどをしっかり見極めて、緻密に計算して作り上げているように思います。
とても頭の良い人だったのでしょうね。
それに行動力あり、マメな人ですよね。
手間を惜しまないタイプのようで、「パリからの旅」なんて、ものすごく細かい描写でありながら、楽しいイラスト、軽く読みやすい文章で、見どころやポイントもしっかり押さえた極上のガイドブックになっています。
数年間にわたってフランスに住み、自分で歩いて体験したことをせっせと書いて(描いて)は日本に送って、連載していたそうです。
軽やかにかかれていますが、実際には緻密な取材をしながら周ってられたのではないでしょうか。

今回の展覧会は、そんな堀内さんの作品や資料約400点の展示でした。
ルノワールやボナールの絵を勉強したとのことで、印象派風の明るい色使いの絵もありました。
絵本の「おひさまがいっぱい」は印象派風ですし、「ドーデの風車小屋」は、真っ青な空に1軒の風車小屋。
ずっと眺めていたくなるようなきれいな絵でしたよ

展覧会の会場も、堀内作品の良さを引き出すような工夫がされており、イラスト入りのTシャツがいっぱい吊るされていたり、壁にイラストが描かれていたりして、とても楽しい♪
楽しみながら堀内さんの軌跡がよくわかる良い展覧会でした

この日は、同じ敷地内の旧岡田家酒蔵で、星野尚(ほしのたかし)さんのTaracea(タラセア)展('10.10.9~10.11まで)をやっていました。
木の象嵌の手法で描かれた絵画だそうですが、これが味のある良い作品なんです
私はとくに建物の作品が気に入りました。
木象嵌で描かれた建物は、乾いていますが歴史の重みが感じられ、独特の雰囲気を醸し出しています。
今回の展覧会はもう終了していますが、またどこかで展覧会がありましたら、観てみたいと思います。

外に出ると、萩の花がまだきれいに咲いていました。
いい展覧会に、きれいな花。
顔が自然にほころびますね
伊丹市立美術館
住所:伊丹市宮ノ前2-5-20 TEL:072-772-7447
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで)、休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始、展示替期間

行ってきたのは、伊丹市立美術館で開催されている「堀内誠一 絵と絵本とデザイン」展('10.9.11~10.24まで。入館料700円)です。
堀内誠一さんという方は、名前を聞いてもピンとこなかったのですが、彼の仕事(作品)を見ると知ってる、知ってるというものばかりでびっくりしました



雑誌「an・an」、「Olive」、「POPEYE」、「BRUTUS」等のロゴマークや装丁、「ぐるんぱのようちえん」などの絵本、「パリの絵本」のパリの名所絵地図など、よく知っているものがいっぱいです。
自ら絵を描き、アートディレクターとして雑誌の編集等の仕事も多くしているだけあり、ロゴや表紙に表現するポップな色使いで、明るくセンスがいいです。
見ていて、その雑誌の本質を適確に押さえて作品を作っているということがよくわかります。
とてもかわいく、感覚に訴える作品なので、感覚的に作られているのかなと思いきや、製図のようにきっちりと計算しながらの作っていることにもびっくりしました。
堀内氏の言葉に「ストーリーをぐいぐいひっぱっていく要因を確実につかめば、絵本は自然とできあがってしまうものなのかもしれません」とありましたが、絵本だけでなく、雑誌にしろ、何かを作り上げる時には、そこに必要なのは何か、どのようなものが求められているのかなどをしっかり見極めて、緻密に計算して作り上げているように思います。
とても頭の良い人だったのでしょうね。
それに行動力あり、マメな人ですよね。
手間を惜しまないタイプのようで、「パリからの旅」なんて、ものすごく細かい描写でありながら、楽しいイラスト、軽く読みやすい文章で、見どころやポイントもしっかり押さえた極上のガイドブックになっています。
数年間にわたってフランスに住み、自分で歩いて体験したことをせっせと書いて(描いて)は日本に送って、連載していたそうです。
軽やかにかかれていますが、実際には緻密な取材をしながら周ってられたのではないでしょうか。

今回の展覧会は、そんな堀内さんの作品や資料約400点の展示でした。
ルノワールやボナールの絵を勉強したとのことで、印象派風の明るい色使いの絵もありました。
絵本の「おひさまがいっぱい」は印象派風ですし、「ドーデの風車小屋」は、真っ青な空に1軒の風車小屋。
ずっと眺めていたくなるようなきれいな絵でしたよ


展覧会の会場も、堀内作品の良さを引き出すような工夫がされており、イラスト入りのTシャツがいっぱい吊るされていたり、壁にイラストが描かれていたりして、とても楽しい♪
楽しみながら堀内さんの軌跡がよくわかる良い展覧会でした



この日は、同じ敷地内の旧岡田家酒蔵で、星野尚(ほしのたかし)さんのTaracea(タラセア)展('10.10.9~10.11まで)をやっていました。
木の象嵌の手法で描かれた絵画だそうですが、これが味のある良い作品なんです

私はとくに建物の作品が気に入りました。
木象嵌で描かれた建物は、乾いていますが歴史の重みが感じられ、独特の雰囲気を醸し出しています。
今回の展覧会はもう終了していますが、またどこかで展覧会がありましたら、観てみたいと思います。

外に出ると、萩の花がまだきれいに咲いていました。
いい展覧会に、きれいな花。
顔が自然にほころびますね

伊丹市立美術館
住所:伊丹市宮ノ前2-5-20 TEL:072-772-7447
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで)、休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始、展示替期間
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