なら仏像館 「至宝の仏像」展('10.8.22 Sun)

「仏像修理100年」展を観た後、本館の方に行きました。
本館の方は、以前から仏像が展示されていたのですが、この夏「なら仏像館」としてリニューアルされ、なら仏像館開幕記念特別展「至宝の仏像」展('10.7.21~9.26まで)を開催してました。
中に入ると、照明が以前と違っていて、なんか厳かな雰囲気が出ていい感じです。
展示されている仏像も、以前と同じ仏さまもありましたが、見慣れない仏さまもいらっしゃって楽しめます。

今回の目玉は、東大寺法華堂の脱活乾漆金剛力士像です。
法華堂の耐震工事期間にあわせて、堂内の仏像が保存修理されることになり、この金剛力士像は一時期奈良国立博物館に預けられることになり、その間、こちらで展示されることになったそうです。
金剛力士像、迫力がありカッコイイですね~

ぐるりと周れるようになっており、背中までよく見えます。
やはり背部や裏面は、色彩がきれいに残っていて、当時は金色が多く使われ、華やかできらびやかだったことがうかがわれます。
この像は、正面から見る迫力に比べて、体の厚みが薄く、正面から見ることを前提に作られたんだなと思いました。
お堂での他のお仲間がいらっしゃらなくて、少し淋しそうでしたが、博物館での展示だからこそわかることもありますので、じっくり観れて良かったです。

他の仏さまも良かったですよ。
とくにお地蔵さま方が、皆さんきれいでうっとりしてしまいました。
奈良成福寺の聖徳太子立像も、若さとりりしさが表され、すごくきれいでした。
行かれたら、是非観てくださいね。
玄関入ってすぐのロビーのような展示室に今までいらっしゃった秋篠寺の大きく美しい仏さま(←梵天さまです)は今回いらっしゃらなかったのですが、もう帰られたのでしょうかね?
いつも楽しみにしていたので、帰られたとしたら残念です。
かなりたくさんの仏像が展示されていましたが、その仏像が載った図録は1000円で、これはお得です。
生まれ変わった「なら仏像館」、いろんな仏さまを一堂に観ることができ、仏像好きにとってはたまらない博物館だと思います。
また行きます

奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50(奈良公園内) TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル案内時間8時~22時)
開館時間:9時半~17時(4月最終から10月最終までの金曜は19時まで。入館は各30分前まで) 休館日:月曜(休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日)、年末年始、臨時休館日あり
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