上方浮世絵館と水かけ不動さん('10.8.14 Sat)

この日、日本橋方面に用事があったので、その途中にある上方浮世絵館に行ってきました。
場所は、法善寺の門前にあります。
この美術館は、オープン当初に行ったことがあるきりで、久しぶりの訪問です。
先日、和泉市にある久保惣美術館に行った時(その時の記事はこちら)、上方浮世絵も展示されており、それが良かったものですから上方浮世絵をまとめて見たいと思ったのです。

この日は「芝居の舞台を旅する浮世絵散歩」('10.6.1~8.29まで)という展覧会をやっていました。
今回の展覧会では、歌舞伎の役者絵が多い上方浮世絵に描かれた物語に縁のある日本各地に注目した展示になっているそうです。

入口で入館料500円を払って、階段を上っていきます。
建物の2階、3階部分が展示室で、4階が浮世絵摺り体験ができる部屋になっています。
2階、3階の展示室には、上方浮世絵がたくさん展示され、見応えがあります。
解説が少ないので詳しくはわからないのが残念ですが、その分、絵に集中できるという面もあります。
上方浮世絵は、基本、役者絵だそうです。
見ていたら、どの絵も目がパッチリと大きいので、この時の役者さんは目が大きい人が揃っていたのかなと思っていたら、上方浮世絵の特徴の一つが視線の強さなんですって。
目を大きくすると視線も強く感じるので、これがその特徴のことなのかなと勝手に思っています(笑)。
でも、目が大きいと、やはりイケメンに見え、役者の顔として見映えがしますね

江戸浮世絵と上方浮世絵の違いとして、江戸浮世絵は華美だと上方浮世絵館のHP(ブログ下記のリンク先を参照してください)に書いてありましたが、久保惣美術館の時にも思ったのですが、上方浮世絵は華美ではないかもしれませんが、上品な感じが私はします。
見ていても、くどくなく爽やかに見れます。
夏にピッタリですね(笑)。
この美術館のHPの地図を持っていけば、絵葉書をいただけます。
私たちもしっかりもらってきました



何枚かの中から好きなものを選ぶことができるのですが、私たちが選んだのはこちらの2枚です。
写真左は、春好斎北洲の「頼政鵺物語(よりまさぬえものがたり)」です。
内容は知りませんが、上の女性は「してやったり」という顔ですね。
対して男性は苦々しく思っているという表情でしょうか(笑)。
写真右は、誰の作かはっきり読めないのですが、役者さんは中村芝翫です。
カッコイイですよね

1階はかわいい小物が揃っているお店になっていますが、図録などがなかったのが残念でした。
図録などで、もう少し勉強したかったな。
でも、きれいな上方浮世絵が堪能でき、良かったです。
今回の展示のテーマは、物語の背景になる日本各地がメインなのですが、やっぱり役者の顔の方に目がひきつけられてしまい、風景まで気が回りませんでした(笑)。
また、機会があれば来たいと思います


浮世絵館を出ると、すぐ近くに法善寺がありましたので、ちょっと寄ってみることにしました。
こちらも久しぶりに来たら、水かけ不動さんにお水をかけるための行列ができています

この日はお盆だったので、こんなに人が来ていたのでしょうか?
それともいつも?
ちょっとびっくりしました。

お不動さんにお水をかけてお願いするのが慣わしなのですが、苔だらけになってお水をひっきりなしに掛けられているお不動さんを見て、ちょっと気の毒な気がしました。
夏はまだいいかもしれませんが、冬は冷たいだろうな。
毎日、毎日、人の願いを聞いてくださってありがたいことなので、私たちはお水はかけずに手だけ合わせてきました

(注:お水を掛けてる人はよその人で、私たちではありません。念のため。笑)
上方浮世絵館
住所:大阪市中央区難波1-6-4 TEL:06-6211-0303
開館時間:11時~18時(入館17時半まで) 休館日:月曜日(月曜が休日の場合は翌日)
大阪千日前 水掛不動尊 法善寺
住所:大阪市中央区難波1-2-16 TEL:06-6211-4152
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