兵庫県立美術館 「麗子登場!!名画100年・美の競演」展('10.7.10 Sat)
昨日は、PCの調子が悪くて「麗子登場!!」の感想をUPできなかったのですが(結局調子が悪かったのはPCではなく、マウスだったことが判明)、この展覧会7月19日までだったのですね
。
会期終了はまだ先だと思ってました。スミマセン。
会期は明日までなのですが、感想を書いておきますね。

「麗子登場!!名画100年・美の競演 神奈川県立近代美術館×兵庫県立美術館」展('10.6.15~7.19まで。観覧料1200円)は、公立近代美術館として日本で最初に開館した神奈川近代美術館と2番目に開館した旧兵庫県立近代美術館(現兵庫県立美術館)が協力して、日本の近代美術史を振り返る内容となっています。
いや~、この展覧会、面白かった~
。
なかなかのアイデアですよね。
どちらの出品作品も自分のところの所蔵品なので、単館だと単なるコレクション展になるのですが、関西と関東の美術館と合わせているので、今まで見たことのある兵庫県立美術館の作品もなんとなく違った雰囲気で見れます。

鎌倉の神奈川県立近代美術館には一度行ったことあるので、見た覚えがある作品もあったのですが、初めて見る作品も多く、良かったです。
鎌倉まで遠いので、なかなか行けないので神戸で見れてうれしいです
この企画で一番楽しかったのは、やはりタイトルどおり、兵庫県立美術館岸田劉生の「樹と道 自画像其四」と神奈川県立近代美術館所蔵の「麗子立像」が並べられたことでしょうね。
神戸編は、麗子が劉生に会いに来たという設定みたいです。
ちょっと2人の視線が合っていませんでしたが(笑)、こういう設定は楽しいですね
。
ただ、「麗子登場!!」というからには、劉生の周りを麗子で囲むほどたくさん麗子をいろんなところから連れて来て欲しかったな(笑)。
今回、神奈川からやってきた麗子像、着物の描きこみがものすごく細かいです。
手の描き方も、顔の大きさの割には子どもの手という感じで小さくて、やけに写実的ですよ。
見応えたっぷりの麗子像なので、しっかり堪能してくださいね
。
一方、兵庫県立美術館の劉生の自画像は、印象派のような描き方です。
10年で劉生の作風が大きく変ったのがわかります。
今回の麗子像に近い麗子以外の肖像画は、笠間日動美術館所蔵の「丸山君の像」にあたるでしょうか。
こちらは、'10.9.12まで神戸の小磯記念美術館に展示されているので、興味のある方は観に行ってくださいね(その時の記事はこちら)。
劉生以外にもいい作品がいっぱい来てましたよ
。
藤田嗣治(この時は、もうレオナール・フジタだったみたい)の「二人裸婦」、ホゥとため息がでるぐらいきれいだったな~
。
松本俊介の「立てる像」も、道の真ん中ですっくと立つ若き青年の凛とした姿に、なんか決意のようなものが感じられ、目が離せませんでした。
高橋由一の「江の島図」は、久しぶりに観れてうれしかったです。
加山又造の「凍る日輪」も、クールな美しさで惹かれました。
兵庫県立美術館のコレクションも負けていません。
小磯良平のお膝元ですからね、「スペインの女」や「斉唱」など小磯の有名どころが展示されています。
三谷十糸子の「猫と少女」、チャイナドレスの少女に無造作に抱かれた猫がかわいい~
。
(この猫、すこしダヤンに似てる)
少女もまっすぐこちらを見つめており、なかなか惹かれる作品です。
村上華岳も華岳らしい優しい筆致の作品で良かったな~。
本田錦吉郎の「羽衣天女」は、天女の羽が西洋の天使を思い起こさせ、和と洋が合体したようなちょっと不思議な感じがする絵です。
東山魁夷の「谿紅葉」も渋く美しい作品でした。
図録は、A5版でちょっとサイズは小さめですが、厚さは結構あって1800円です。
神奈川県立近代美術館から55点、兵庫県立美術館から51点の計106点の展示で、日本の近代画がまさしくメガ盛りで、見応えのある展覧会でした
。
明日7月19日は月曜ですが、祝日なので開館してます。
明日は最終日ですが、日本の近代絵画に興味のある方は是非観に行ってくださいね
。
(同時開催のレンピッカ展もオススメですよ。その時の記事はこちら)
兵庫県立美術館
住所:神戸市中央区脇坂海岸通1-1-1 TEL:078-262-0901
開館時間:10時~18時(入場は閉館の30分前まで)

会期終了はまだ先だと思ってました。スミマセン。
会期は明日までなのですが、感想を書いておきますね。

「麗子登場!!名画100年・美の競演 神奈川県立近代美術館×兵庫県立美術館」展('10.6.15~7.19まで。観覧料1200円)は、公立近代美術館として日本で最初に開館した神奈川近代美術館と2番目に開館した旧兵庫県立近代美術館(現兵庫県立美術館)が協力して、日本の近代美術史を振り返る内容となっています。
いや~、この展覧会、面白かった~

なかなかのアイデアですよね。
どちらの出品作品も自分のところの所蔵品なので、単館だと単なるコレクション展になるのですが、関西と関東の美術館と合わせているので、今まで見たことのある兵庫県立美術館の作品もなんとなく違った雰囲気で見れます。


鎌倉の神奈川県立近代美術館には一度行ったことあるので、見た覚えがある作品もあったのですが、初めて見る作品も多く、良かったです。
鎌倉まで遠いので、なかなか行けないので神戸で見れてうれしいです

この企画で一番楽しかったのは、やはりタイトルどおり、兵庫県立美術館岸田劉生の「樹と道 自画像其四」と神奈川県立近代美術館所蔵の「麗子立像」が並べられたことでしょうね。
神戸編は、麗子が劉生に会いに来たという設定みたいです。
ちょっと2人の視線が合っていませんでしたが(笑)、こういう設定は楽しいですね

ただ、「麗子登場!!」というからには、劉生の周りを麗子で囲むほどたくさん麗子をいろんなところから連れて来て欲しかったな(笑)。
今回、神奈川からやってきた麗子像、着物の描きこみがものすごく細かいです。
手の描き方も、顔の大きさの割には子どもの手という感じで小さくて、やけに写実的ですよ。
見応えたっぷりの麗子像なので、しっかり堪能してくださいね

一方、兵庫県立美術館の劉生の自画像は、印象派のような描き方です。
10年で劉生の作風が大きく変ったのがわかります。
今回の麗子像に近い麗子以外の肖像画は、笠間日動美術館所蔵の「丸山君の像」にあたるでしょうか。
こちらは、'10.9.12まで神戸の小磯記念美術館に展示されているので、興味のある方は観に行ってくださいね(その時の記事はこちら)。
劉生以外にもいい作品がいっぱい来てましたよ

藤田嗣治(この時は、もうレオナール・フジタだったみたい)の「二人裸婦」、ホゥとため息がでるぐらいきれいだったな~

松本俊介の「立てる像」も、道の真ん中ですっくと立つ若き青年の凛とした姿に、なんか決意のようなものが感じられ、目が離せませんでした。
高橋由一の「江の島図」は、久しぶりに観れてうれしかったです。
加山又造の「凍る日輪」も、クールな美しさで惹かれました。
兵庫県立美術館のコレクションも負けていません。
小磯良平のお膝元ですからね、「スペインの女」や「斉唱」など小磯の有名どころが展示されています。
三谷十糸子の「猫と少女」、チャイナドレスの少女に無造作に抱かれた猫がかわいい~

(この猫、すこしダヤンに似てる)
少女もまっすぐこちらを見つめており、なかなか惹かれる作品です。
村上華岳も華岳らしい優しい筆致の作品で良かったな~。
本田錦吉郎の「羽衣天女」は、天女の羽が西洋の天使を思い起こさせ、和と洋が合体したようなちょっと不思議な感じがする絵です。
東山魁夷の「谿紅葉」も渋く美しい作品でした。
図録は、A5版でちょっとサイズは小さめですが、厚さは結構あって1800円です。
神奈川県立近代美術館から55点、兵庫県立美術館から51点の計106点の展示で、日本の近代画がまさしくメガ盛りで、見応えのある展覧会でした

明日7月19日は月曜ですが、祝日なので開館してます。
明日は最終日ですが、日本の近代絵画に興味のある方は是非観に行ってくださいね

(同時開催のレンピッカ展もオススメですよ。その時の記事はこちら)
兵庫県立美術館
住所:神戸市中央区脇坂海岸通1-1-1 TEL:078-262-0901
開館時間:10時~18時(入場は閉館の30分前まで)
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