とある婦人の忘備目録

展覧会、映画、お寺などを観ること、食べることを中心に感想を綴っていきます。

  1. 展覧会
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清荒神 鉄斎美術館

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 宝塚市にある清荒神と清荒神境内の「鉄斎美術館」に行ってきました。

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 清荒神は、阪急清荒神駅から参道を登っていくのですが、暑い中この上り坂が結構しんどい(苦笑)。

 参道の脇にお店があるのですが、それを見ながらてくてくとを約15分ほど歩きます。

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 ようやく山門です。
 ここぐらいになると、標高が少し高くなるので下界よりちょっと涼しいです(笑)
 蝉も、下ではクマゼミが鳴いてましたが、上ではひぐらしが鳴いてましたよ。

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 鉄斎美術館は清荒神の奥にあるのですが、鉄斎美術館でやっている「鉄斎ー粉本に見る学びの跡ー」展('10.5.12~8.1まで。入館料300円)は明日(8/1)までなので、先に紹介しますね。

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 鉄斎美術館の入口の両脇には、鉄斎縁の地の石を配置し、石庭が作られています。

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 入口の取っ手の部分も凝っていますね。

 ここで富岡鉄斎について少しお話しときましょう。
 富岡鉄斎(とみおかてっさい)は、明治・大正期の文人画家であり、儒学者です。
 幼少期から石門心学(神道・儒教・仏教の三教合一説を基盤とする思想)、国学、漢学、陽明学、詩文等を学び、青年期には南画、大和絵なども習っていますが、絵に関してはいろんな人から学んだため、特定の師をもっていません。
 なので、鉄斎は和漢の古画を模写することにより、構図や筆法、技法、彩色などを学んだそうです。
 こうした模写類を「鉄斎の粉本(ふんぽん)」と呼び、今回の展覧会ではこの粉本と原画の写真パネル、粉本を元に製作された本画などが展示されていました。

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 展覧会を観ると、忠実に写しているものもあれば、自分はこうした方が良いと思ったのか、微妙に本画と違っていたりして、じっくり見るとなかなか面白いです。

 人物画も、本画より若く描かれた人もいれば、年寄りっぽく描かれた人もいます。
 これは、鉄斎のその人物に対するイメージなのでしょうか(笑)?
 鉄斎は、「自分は意味のない絵は描かない」と言ってたそうですから、やっぱり模写であろうと自分なりの解釈を少しいれていたのかもしれませんね。 

 今回の展覧会では、赤穂義士を題材にした粉本が多かったです。
 赤穂義士のどの部分に対して思い入れを持ったのかな?と考えていたら、答えがありました。
 鉄斎は、「自分の絵を見るときは、まず賛文を読んでくれ」というのが口癖だったそうで、赤穂義士像の屏風に書かれた「精忠大節」が答えなんだろうと勝手に考えています。
 本当はもっと詳しい理由もあるのでしょうが、賛文が読めません(苦笑)。

 「精忠大節」は字自体は難しいですが、大きいし4文字なのでなんとか読めますが、現代の私たちが、鉄斎の賛文を読みとくのは大変です。
 でも、読め解ければ面白いだろうなとも思いました。
 それが、この美術館が清荒神の境内にある理由みたいですよ。

 清荒神清澄寺第37世法主光浄和上が鉄斎芸術に深く傾倒し、この粉本をはじめ、絵画、書、手造りの陶器などを蒐集し、その研究に生涯を捧げられたそうです。
 これらの作品を広く公開展示するために、第38世法主光聰和上が昭和50年(1975)4月、清荒神清澄寺の境内に鉄斎美術館を開館され、今日に至っています。
 
 鉄斎作品の魅力は、一目見てというよりは、賛文を読み、そこから絵が何を主張しているのかを深く読み解いていくことで輝いていくものなのでしょうね。
 残念ながら私には難しすぎて、鉄斎の魅力を理解するまでには至りませんが、勉強にはなりました。

 この展覧会は明日までですが、興味のある方は観に行ってくださいね

鉄斎美術館
 住所:宝塚市米谷清シ一番地 TEL:0797-84-9600
 開館時間:10時~16時半(入館は16時まで) 休館日:月曜(祝日の場合は、翌火曜日休館)、平成22年度は8/2~9/6まで夏季休館

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