奈良 大和郡山 矢田坐久志玉比古神社('10.6.19 Sat)

またまた話は前後しますが、大和郡山の東明寺に行った折(その時の記事はこちら)、「横山口」のバス停から約5分ぐらいの場所に、神社があるのを見つけました。
せっかくでしたので、参拝してきました


その神社は、矢田坐久志玉比古神社(やたにいますくしたまひこじんじゃ)といいます。
ご祭神は、物部氏の祖神といわれる櫛玉饒速日(くしたまにぎはやひ)神とその妃の御炊屋姫(みかしやひめ)です。
櫛玉饒速日神は、天照大神から十種の神宝を与えられ、天磐船に乗って地上に降りてきた神さまで、その際に3本の矢を放ち、2の矢が落ちた所がこの神社の辺りだったそうです。
櫛玉饒速日神が天磐船に乗ってきたということで、航空の神として信仰されているそうです。
ちなみに、矢が落ちたところということで「矢田」という地名が付いたそうですよ。

楼門にプロペラの羽が奉納されているのは、そういう訳なんですね。
このプロペラ、昭和18年に大日本飛行協会大阪支部から奉納された、中島飛行機製「陸軍九一式戦闘機I型」だそうです。
珍しいですね。


いつものように狛犬もパチリ。
なかなか堂々とした狛犬さんです


拝殿です。
この神社の創建時代は不詳ですが、6世紀前半頃まで機内随一の名社として栄え、この地方最大の古社だそうです。
江戸時代までは、東明寺と矢田寺の僧侶が神事を司っていたんですって。
春日造の社殿は重要文化財だそうですが、写真は撮り忘れました。
というか、本殿の写真はやっぱりちょっと撮りにくいです


あと、変っているなと思ったのが、えらく長い注連縄(しめなわ)です。
毎年1月8日に大綱を掛ける「綱掛祭」があるそうで、その時の綱がこの注連縄なのかもしれませんね。
この綱は龍になぞられているんですって。だから長いんですね。
全く下調べもせずに見つけた神社でしたが、歴史が古く、興味深かったです

矢田坐久志玉比古神社
住所:奈良県大和郡山市矢田町965 TEL:0743-52-7313
スポンサーサイト