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学園前 中野美術館「近代日本の絵画」展('10.4.30 Fri)

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 花猫を出た後、学園前駅まで戻り、南出口から徒歩約8分のところにある中野美術館に行きました。
 こちらの美術館は、規模は小さいのですが、入江波光や村上華岳などのいい絵があるのです。

     104nakano2.jpg
 今回は、平成22年春季展として「近代日本の絵画」展(後期'10.4.16~5.23日曜まで。入館料600円)が開催されています。
 (このポスターの絵は、前期出展なので後期は展示されてません)

 1階は日本の近代洋画部門の展示です。
 近代日本の洋画家の作品は、なんか濃い絵が多いのですが、この美術館の所蔵品は濃い中でも比較的上品な感じの作品が多く、私は気に入ってるんですよね

 今回観た中で面白かったのは、岸田劉生の「童子喜戯図」です。
 南画風の掛け軸で、劉生の掛け軸なんて珍しいですよね。
 岸田劉生といえば、すごいリアルな細密画を描く画家ですが、この掛け軸は墨(かな?)でひょいひょいと描いたような感じで、描かれている3人の子どもがかわいいのです。
 正面の子どもはなんとなく麗子に似てます(笑)。

 児玉善三郎の薔薇の絵もきれいだったな。

 地下は、日本画部門になっています。
 村上華岳の「皿と桃」は、桃の色が良くて、とてもおいしそうです(笑)。

 入江波光の「朝に遊ぶ子」は、グリーンをベースにしたパステル調の淡い色使いがとてもきれいで、いつ観ても癒されます
 また、同じ波光の「天女の図」もいいですよ。
 青をベースにした色使いの少ない作品なのですが、その青の濃淡だけで、空や水を描き分けているのです。
 下の方に咲いてる、小さな白い蓮の花がとても可憐なので、行かれたら是非見てくださいね

 あと、画家名は忘れましたが、「柳陰白鷺図」という掛け軸も、金地に柳の緑と白鷺の白が映えて、豪華で美しかったです。

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 1階から地下へ降りるところはラウンジになっていて、蛙股池を眺めることができます。
 池の奥の建物は、今は改装中で休館している大和文化館です(今秋にはリニュアルオープン予定)。
 なんか、ほっこりしてしまいます(笑)。

 いい絵を観て、ほっこりして和める、隠れ家的美術館です。
 また、来たいと思います

中野美術館
 住所:奈良市あやめ池南9-946-2  TEL:0742-48-1167
 開館時間:10時~16時 休館日:月曜(ただし、'10.5/3は開館、5/6木曜は休館)2月、8月、年末年始(臨時休館等があるみたいですので、詳しくはリンク先の中野美術館のHPのアクセスを参考にしてください)
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