美の宝庫 四天王寺('10.2.14 Sun)
お待たせしました(誰も待ってない?
)!
四天王寺の本編です。
先日、西宮市大谷記念美術館で、山下摩起という画家の絵を観て感動しました(その時の記事はこちら)。
その山下摩起が四天王寺の五重塔に壁画を描いてると知って、早速見に行ってきました。

西の方から入ると、奥に極楽門と五重塔、手前に重要文化財の石の鳥居が見えます。
お寺に鳥居というのは珍しいのですが、お寺の説明を読むと、元来鳥居は四門の結界として建てられており、神社に限ったものじゃなかったみたいです。
四天王寺は古いお寺なので、お寺にもかかわらず鳥居が建てられたのかも知れませんね。

そのまま進んでいくと、極楽門があります。

この極楽門、ちょっと変っていて、「仏の法(のり)を教えて下さい」と挨拶代わりにまわす「転法輪」がついていたり、普通なら仁王さんが立っているところに、如来様や菩薩様の仏画が飾られています。
この仏画、なかなか迫力があるのですが、誰が描いたのかわかりませんでした。
結構、新しい感じがしますが(近代日本画家?)、誰か知ってる人がいたら教えてくださーい。
さらに奥へ進むと、中心伽藍の中に入れます(伽藍入場料300円)
有名な四天王寺式伽藍配置は、南大門から仁王門(ここにはちゃんと仁王さんがいらっしゃいました。)、五重塔、金堂、講堂が南北一直線に並んでいます。
今回のお目当ての五重塔です。
中の中心壁と外壁の各面に山下摩起の仏画がありました。
そんなにきれいに残っているわけではありませんが、結構力強いタッチで、棟方志功の版画を連想させます。
毎月21日は、この五重塔の最上階に登らせてくれるみたいで、そこからだと伽藍配置がきれいに見えるみたいです。
でも、上るのはしんどそう
。

金堂です。
ご本尊の救世観音菩薩さまが安置されてます。大きくて金ぴかで立派です。
でも、ここでびっくりしたのは、堂内の壁画です。
なんと、中村岳陵(なかむら がくりょう)による「仏伝図」が描かれていたのです!
色は描かれた当時に比べれば当然褪せていますが、その絵の美しいこと
!
感動して、2回も3回も金堂の中を周って、観てしまいました(笑)。
中村岳陵によるお釈迦様の人生、ドラマティックですばらしかった~
。

次は講堂です。
こちらにも大きくて立派な阿弥陀如来さまや十一面観音さまがいらっしゃいます。
そして、ここの壁画には郷倉千靭(ごうくら せんじん)の「仏教東漸」という三蔵法師の事跡を描いた壁画が。
インドのアショカ王のとこに三蔵法師が行ったときの話などが描かれたりしており、絵だけでなく物語としても面白かったです。

中央伽藍を出た後、宝物館で「新春名宝展」をやっていたので、観てきました(大人200円)。
さすが聖徳太子ゆかりのお寺、昔から戦火や天災に遭い、大阪大空襲でも被害を受けたのに飛鳥時代や奈良時代の宝物がよく残っています。
今回の特別展示のメインは、修理された室町時代の聖徳太子孝養半跏像と地蔵菩薩坐像です。
修復前の写真も展示されていましたが、修復後はやっぱりきれいです。
こころなしか、聖徳太子もお地蔵さんも涼やかな表情に見えました。
四天王寺には今まで何回も訪れていますが、こんなにたくさん近代日本画家の壁画あったとは気付きませんでした。
多分、四天王寺式伽藍の方にばかり気を取られていたのでしょう。
四天王寺は伽藍だけでなく、美の宝庫でもあるのだと認識させられました。
今回は、美術系を中心に四天王寺を紹介しましたが、ここは他にもたくさん見所がありますし、参拝者の多い信仰の場でもあります。
京都や奈良とはまた違った雰囲気が楽しめるお寺ですよ
。
四天王寺
住所:大阪市天王寺区四天王寺1-11-18 TEL:06-6771-0066
拝観時間:中心伽藍、宝物館4月~9月まで8時半~16時半(受付16時10分まで)、10月~3月まで8時半~16時(受付15時40分まで)、本防庭園10時~16時(受付15時半まで)

四天王寺の本編です。
先日、西宮市大谷記念美術館で、山下摩起という画家の絵を観て感動しました(その時の記事はこちら)。
その山下摩起が四天王寺の五重塔に壁画を描いてると知って、早速見に行ってきました。

西の方から入ると、奥に極楽門と五重塔、手前に重要文化財の石の鳥居が見えます。
お寺に鳥居というのは珍しいのですが、お寺の説明を読むと、元来鳥居は四門の結界として建てられており、神社に限ったものじゃなかったみたいです。
四天王寺は古いお寺なので、お寺にもかかわらず鳥居が建てられたのかも知れませんね。

そのまま進んでいくと、極楽門があります。


この極楽門、ちょっと変っていて、「仏の法(のり)を教えて下さい」と挨拶代わりにまわす「転法輪」がついていたり、普通なら仁王さんが立っているところに、如来様や菩薩様の仏画が飾られています。
この仏画、なかなか迫力があるのですが、誰が描いたのかわかりませんでした。
結構、新しい感じがしますが(近代日本画家?)、誰か知ってる人がいたら教えてくださーい。

さらに奥へ進むと、中心伽藍の中に入れます(伽藍入場料300円)
有名な四天王寺式伽藍配置は、南大門から仁王門(ここにはちゃんと仁王さんがいらっしゃいました。)、五重塔、金堂、講堂が南北一直線に並んでいます。

今回のお目当ての五重塔です。
中の中心壁と外壁の各面に山下摩起の仏画がありました。
そんなにきれいに残っているわけではありませんが、結構力強いタッチで、棟方志功の版画を連想させます。
毎月21日は、この五重塔の最上階に登らせてくれるみたいで、そこからだと伽藍配置がきれいに見えるみたいです。
でも、上るのはしんどそう


金堂です。
ご本尊の救世観音菩薩さまが安置されてます。大きくて金ぴかで立派です。
でも、ここでびっくりしたのは、堂内の壁画です。
なんと、中村岳陵(なかむら がくりょう)による「仏伝図」が描かれていたのです!
色は描かれた当時に比べれば当然褪せていますが、その絵の美しいこと

感動して、2回も3回も金堂の中を周って、観てしまいました(笑)。
中村岳陵によるお釈迦様の人生、ドラマティックですばらしかった~


次は講堂です。
こちらにも大きくて立派な阿弥陀如来さまや十一面観音さまがいらっしゃいます。
そして、ここの壁画には郷倉千靭(ごうくら せんじん)の「仏教東漸」という三蔵法師の事跡を描いた壁画が。
インドのアショカ王のとこに三蔵法師が行ったときの話などが描かれたりしており、絵だけでなく物語としても面白かったです。

中央伽藍を出た後、宝物館で「新春名宝展」をやっていたので、観てきました(大人200円)。
さすが聖徳太子ゆかりのお寺、昔から戦火や天災に遭い、大阪大空襲でも被害を受けたのに飛鳥時代や奈良時代の宝物がよく残っています。

今回の特別展示のメインは、修理された室町時代の聖徳太子孝養半跏像と地蔵菩薩坐像です。
修復前の写真も展示されていましたが、修復後はやっぱりきれいです。
こころなしか、聖徳太子もお地蔵さんも涼やかな表情に見えました。
四天王寺には今まで何回も訪れていますが、こんなにたくさん近代日本画家の壁画あったとは気付きませんでした。
多分、四天王寺式伽藍の方にばかり気を取られていたのでしょう。
四天王寺は伽藍だけでなく、美の宝庫でもあるのだと認識させられました。
今回は、美術系を中心に四天王寺を紹介しましたが、ここは他にもたくさん見所がありますし、参拝者の多い信仰の場でもあります。
京都や奈良とはまた違った雰囲気が楽しめるお寺ですよ

四天王寺
住所:大阪市天王寺区四天王寺1-11-18 TEL:06-6771-0066
拝観時間:中心伽藍、宝物館4月~9月まで8時半~16時半(受付16時10分まで)、10月~3月まで8時半~16時(受付15時40分まで)、本防庭園10時~16時(受付15時半まで)
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