大阪 あべのハルカス美術館 「超絶技巧、未来へ!」展
展覧会感想記事、まだ続きます・・・ぜーはー・・・

あべのハルカス美術館では「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」展('23.7.1~9.3まで。観覧料1600円)が開催されています。
この展覧会、すごかった~!

チラシのスルメは、前原冬樹さんの「<一刻>スルメに茶碗」(部分)です。
これが木彫りだというのもびっくりですが、更に1本の木(1枚の板?)を彫ったもので、パーツを組み合わせたものでないというのも驚きです。

距離の関係から、作品全体は撮れなかったのですが、タイトルにある「茶碗」も古びた割れた陶器の茶碗にしか見えません。
この作家さんの「<一刻>グローブとボール」も、そのものにしか見えませんでした。
柔らかい物から硬質の物まで木彫りで表現できるなんて、まさしく超絶技巧です。

展覧会の最初の展示が前原さんの作品だったのですが、続々と超絶技巧の作品が続きます。
何点か写真撮影可の作品もありましたのでお見せしますね。

こちらは福田亨さんの「吸水」です。

木彫りでここまで繊細な蝶を彫るというのもすごいですが、蝶の羽は色を塗ったのではなく、木材の自然の色を組み合わせた作家独自の立体木象嵌という技法だそうです。
水にしか見えない水滴部分もすごい工夫がされているようですが、もう理解不能なので説明は割愛します^^;
写真はないのですが、同じく木彫の岩崎努さんの作品も、象牙彫刻の超絶技巧で有名な明治の安藤緑山に勝るとも劣らないリアルな作品でした。
岩崎さんの作品は、彩色を日本画家の平井千香子さんにお願いしているみたいで、色も本物そっくりでしたよ。
比較できるように安藤緑山の作品展示もあり、痒いところに手が届く展覧会だなと心の中で拍手しました^^

こちらは大竹亮峯さんの「月光」です。
花びらの部分を鹿の角で作った月下美人ですが、花器に水を入れると、なんと花が開くのですって!
(写真は花が完全に咲いた状態だと思います。)

金工の吉田泰一郎さんの「三毛猫」と「粗」です。
三毛猫が振り返った先には・・・

鯛のお頭、鯛のアラですね。
これも本物そっくりでした。

銀で作ったプチプチは、長谷川清吉さんの「銀製 梱包材」です。
長谷川さんは、この他にも「真鍮製の爪楊枝」や「銅製 紙袋」を作られていました。
この作家さんは、金属製であることを隠そうとはしませんが、不思議と違和感なく本来のものと同等の物と認識させられます。
面白いですね。
写真はありませんが、漆工の樋渡賢さんの作品も、明治の帝室技芸員に選ばれた白山松哉の作品と並べても遜色ないほど美しかったです。
この他にも現代の作家さんや明治の有名な工芸家の作品がたくさん展示されており、どれも素晴らしかったです。
超絶技巧といわれた明治の作品に現代も負けてないなと思う作品もあれば、やっぱり明治はすごいと思う作品もありましたが、人を驚かせるようなモノづくりをしたい、という気持ちは共通なんだなと思える展覧会でした。
驚きの連続で、すごく楽しかったです^^
あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 TEL:06-4399-9050
開館時間:火~金10時~20時、月・土・日・祝10時~18時(入館は各閉館の30分前まで)
休館日:年末年始、展示替え期間、月曜日休館日あり
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あべのハルカス美術館では「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」展('23.7.1~9.3まで。観覧料1600円)が開催されています。
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チラシのスルメは、前原冬樹さんの「<一刻>スルメに茶碗」(部分)です。
これが木彫りだというのもびっくりですが、更に1本の木(1枚の板?)を彫ったもので、パーツを組み合わせたものでないというのも驚きです。

距離の関係から、作品全体は撮れなかったのですが、タイトルにある「茶碗」も古びた割れた陶器の茶碗にしか見えません。
この作家さんの「<一刻>グローブとボール」も、そのものにしか見えませんでした。
柔らかい物から硬質の物まで木彫りで表現できるなんて、まさしく超絶技巧です。

展覧会の最初の展示が前原さんの作品だったのですが、続々と超絶技巧の作品が続きます。
何点か写真撮影可の作品もありましたのでお見せしますね。

こちらは福田亨さんの「吸水」です。

木彫りでここまで繊細な蝶を彫るというのもすごいですが、蝶の羽は色を塗ったのではなく、木材の自然の色を組み合わせた作家独自の立体木象嵌という技法だそうです。
水にしか見えない水滴部分もすごい工夫がされているようですが、もう理解不能なので説明は割愛します^^;
写真はないのですが、同じく木彫の岩崎努さんの作品も、象牙彫刻の超絶技巧で有名な明治の安藤緑山に勝るとも劣らないリアルな作品でした。
岩崎さんの作品は、彩色を日本画家の平井千香子さんにお願いしているみたいで、色も本物そっくりでしたよ。
比較できるように安藤緑山の作品展示もあり、痒いところに手が届く展覧会だなと心の中で拍手しました^^

こちらは大竹亮峯さんの「月光」です。
花びらの部分を鹿の角で作った月下美人ですが、花器に水を入れると、なんと花が開くのですって!
(写真は花が完全に咲いた状態だと思います。)

金工の吉田泰一郎さんの「三毛猫」と「粗」です。
三毛猫が振り返った先には・・・

鯛のお頭、鯛のアラですね。
これも本物そっくりでした。

銀で作ったプチプチは、長谷川清吉さんの「銀製 梱包材」です。
長谷川さんは、この他にも「真鍮製の爪楊枝」や「銅製 紙袋」を作られていました。
この作家さんは、金属製であることを隠そうとはしませんが、不思議と違和感なく本来のものと同等の物と認識させられます。
面白いですね。
写真はありませんが、漆工の樋渡賢さんの作品も、明治の帝室技芸員に選ばれた白山松哉の作品と並べても遜色ないほど美しかったです。
この他にも現代の作家さんや明治の有名な工芸家の作品がたくさん展示されており、どれも素晴らしかったです。
超絶技巧といわれた明治の作品に現代も負けてないなと思う作品もあれば、やっぱり明治はすごいと思う作品もありましたが、人を驚かせるようなモノづくりをしたい、という気持ちは共通なんだなと思える展覧会でした。
驚きの連続で、すごく楽しかったです^^
あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 TEL:06-4399-9050
開館時間:火~金10時~20時、月・土・日・祝10時~18時(入館は各閉館の30分前まで)
休館日:年末年始、展示替え期間、月曜日休館日あり
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