大阪 国立国際美術館「GUTAI 分化と統合」展
楽しかったお正月休みもとっくに終わって、そろそろブログの更新もしないとな~と思い、前回の奈良つながりで春日大社の記事にするか、白髪一雄つながりで具体展にするか迷ったのですが、展覧会終了間近の具体展の方を先に記すことにします。

大阪にある国立国際美術館と中之島美術館では「すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合」展('22.10.22~'23.1.9まで。観覧料:国立国際美術館のみ1200円、中之島美術館のみ1400円、2館共通券2500円)が2館共同で開催されています。
この展覧会は、兵庫県の芦屋で、吉原治良が中心となり結成された美術家集団・具体美術協会(具体)の活動を分化と統合という視点でまとめた内容になっています。
「分化」の方を中之島美術館、「統合」の方を国立国際美術館が担当されています。

上のチラシを見てください。
とにかく濃い!熱い!
「具体」は対象を具体的に描くということではなく、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示」することだったみたいです。
む、難しい・・・。
勝手な想像ですが、参加していた画家たちも最初はどう表現して良いか考え込んだのではないでしょうか。
それでリーダーである吉原治良は「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」と指示し、画家たちはアクションペインティングをはじめいろいろ考え、様々な試みが始まったのではないかと勝手な解釈をしています^^;

以前にも書きましたが、白髪一雄はフットペインティングで有名ですが、この作品は足で描いたのか手で描いたのかわかりません。
ですが、絵具隆々です。
タイトルは「天雄星 豹子頭(てんゆうせい ひょうしとう)」。
天雄星って水滸伝かぁ?
なぜこれが豹子頭?
わからん・・・
でもわかるところもありました。
右下に文字が書かれていたのです。

「ミシェル・タピス氏に捧ぐ」
聞いたことある名前だなと思って調べてみると、フランスの美術評論家で、戦後、欧米の前衛的な作品群を「アンフォルメル」(未定形)という概念で論じた人です。
サラッと書きましたが、内容は全然わかってないのですけどね^^;
以前、京都国立近代美術館でアンフォルメルの展覧会があったのですが、それを見て頭の片隅に名前だけ残っていたみたいです。
ブログにその時の展覧会の感想も書いてましたが、「夏に見るには熱すぎる」などしか書いてなくて全然参考になりませんでした^^;
ですが、白髪一雄はタピエ氏に認められてアンフォルメル運動に参加し、ヨーロッパで作品を発表することができたので、白髪にとってはミシェル・タピエは恩人なのかもしれませんね。
白髪一雄はアクション(フット)ペインティングで成功しましたが、そういう表現に馴染めない画家たちもいたようで、展覧会の中のキャプションにポツポツとその苦悩が記されていました。
派手な絵を見るだけではわかりませんでしたが、時流に乗り切れず、自分は違う方法でしかできないというような文章から、自由を表現することの難しさが感じられた展覧会でした。
で、中之島美術館の方はって?
この展覧会だけでお腹いっぱいになったので、パスして帰りました^^;
正月明けからなんやかやと書いてしまいましたが、読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
国立国際美術館
住所:大阪市北区中之島4-2-55 TEL:06-6447-4680
開館時間:10時~17時(金・土は~20時まで。入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始
ポチポチっと押してもらえると励みになります。

にほんブログ村
↑
ありがとうございます!
↓

大阪にある国立国際美術館と中之島美術館では「すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合」展('22.10.22~'23.1.9まで。観覧料:国立国際美術館のみ1200円、中之島美術館のみ1400円、2館共通券2500円)が2館共同で開催されています。
この展覧会は、兵庫県の芦屋で、吉原治良が中心となり結成された美術家集団・具体美術協会(具体)の活動を分化と統合という視点でまとめた内容になっています。
「分化」の方を中之島美術館、「統合」の方を国立国際美術館が担当されています。

上のチラシを見てください。
とにかく濃い!熱い!
「具体」は対象を具体的に描くということではなく、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示」することだったみたいです。
む、難しい・・・。
勝手な想像ですが、参加していた画家たちも最初はどう表現して良いか考え込んだのではないでしょうか。
それでリーダーである吉原治良は「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」と指示し、画家たちはアクションペインティングをはじめいろいろ考え、様々な試みが始まったのではないかと勝手な解釈をしています^^;

以前にも書きましたが、白髪一雄はフットペインティングで有名ですが、この作品は足で描いたのか手で描いたのかわかりません。
ですが、絵具隆々です。
タイトルは「天雄星 豹子頭(てんゆうせい ひょうしとう)」。
天雄星って水滸伝かぁ?
なぜこれが豹子頭?
わからん・・・
でもわかるところもありました。
右下に文字が書かれていたのです。

「ミシェル・タピス氏に捧ぐ」
聞いたことある名前だなと思って調べてみると、フランスの美術評論家で、戦後、欧米の前衛的な作品群を「アンフォルメル」(未定形)という概念で論じた人です。
サラッと書きましたが、内容は全然わかってないのですけどね^^;
以前、京都国立近代美術館でアンフォルメルの展覧会があったのですが、それを見て頭の片隅に名前だけ残っていたみたいです。
ブログにその時の展覧会の感想も書いてましたが、「夏に見るには熱すぎる」などしか書いてなくて全然参考になりませんでした^^;
ですが、白髪一雄はタピエ氏に認められてアンフォルメル運動に参加し、ヨーロッパで作品を発表することができたので、白髪にとってはミシェル・タピエは恩人なのかもしれませんね。
白髪一雄はアクション(フット)ペインティングで成功しましたが、そういう表現に馴染めない画家たちもいたようで、展覧会の中のキャプションにポツポツとその苦悩が記されていました。
派手な絵を見るだけではわかりませんでしたが、時流に乗り切れず、自分は違う方法でしかできないというような文章から、自由を表現することの難しさが感じられた展覧会でした。
で、中之島美術館の方はって?
この展覧会だけでお腹いっぱいになったので、パスして帰りました^^;
正月明けからなんやかやと書いてしまいましたが、読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
国立国際美術館
住所:大阪市北区中之島4-2-55 TEL:06-6447-4680
開館時間:10時~17時(金・土は~20時まで。入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始
ポチポチっと押してもらえると励みになります。

にほんブログ村
↑
ありがとうございます!
↓